ホーム > インタビュー&レポート > 川本真琴 インタビュー 「聴いていて息苦しいものよりは、  お腹が空いてくるような音楽をやりたいですよね(笑)」

川本真琴 インタビュー
「聴いていて息苦しいものよりは、
 お腹が空いてくるような音楽をやりたいですよね(笑)」

96年にデビューするや、「愛の才能」や「1/2」などのヒット曲を次々とリリースし、シーンにインパクトを与えたシンガーソングライター、川本真琴。2002年にプライベートオフィスを立ち上げてからは、それまでのイメージにとらわれない楽曲制作やユニットの結成など、以前とは違ったスタンスでの活動が印象的だ。また川本真琴名義でも、2010年に9年ぶりのアルバム「音楽の世界へようこそ」をリリース。以後も精力的に活動を続けている。今回は新作「願いがかわるまでに」と、バンドを従えての全国ツアーについて話を聞いた。

――ニューアルバム「願いがかわるまでに」について聞かせてください。本作はマルチプレイヤーでありトラックメイカーである、mabanuaさんとの共同プロデュースで制作されています。まずはそのきっかけからお願いします。

「一番最初のきっかけは、自分名義の作品ではなかったんですが、一緒に映像作品を作ろうというところからでした。実はずっと前から、mabanuaさんの音源を好きで聴いていたんですよ。すごくお洒落だし、エモーショナルだし、躍動感というか……まるで呼吸をしているようなグルーヴがあって。そこで一曲やってみた後に、自然とアルバムを作っていこうとなった感じですね」

――これまでの作品とは少し毛色が違うようにも感じましたが、何かテーマは設けたのでしょうか?
「まず詩のテーマとしては、自分のなかのことを歌うというか。私って、あんまり自分のなかの気持ちを歌ってこなかったんですよね。それって簡単だし、おもしろくないんじゃないか、と思っていたところもあって。でも友だちと普段する会話でも、なんてことない恋愛の話とかすることが増えてきたりして。意外とみんな、そういう人の普通の話が聞きたいんじゃないかな、と思うようになったんですよ。私も友達と、そういう話がすごく盛り上がったりするし。もちろんあんまりドキュメンタリー風というか、生活感が出るのはまたちょっと違うので、そこはバランスを考えながらなんですが」

――さきほどmabanuaさんの作品を“呼吸をしているような”と表現をされていましたが、そうした部分からインスパイアされたところもあったのですか?
「それはあったと思います。雰囲気的にクラブで踊っているような……、汗ばんでいるような、肌と肌が近い感じっていうでしょうかね。私ってこれまでは、1人でいるような歌詞が多かったと思うんですね。河原に一人でいる、とか。今回のアルバムはそういうイメージはないですね。それと実は去年から、ダンスを踊ろうという企画をやっているんですよ。踊れる感じと、お願いした曲もあっりして。mabanuaさんは笑ってましたけど(笑)」

――そうすると、ライブへの影響も大きそうですね。
「実は昨年のライブにもそういう要素は少し取り入れていて。薄々気づいている人もいるかもしれませんけど(笑)。今回のツアーはバンド編成で回ります。バンドは自分のベースのようなところがあって、楽なスタンスで挑めるんですよ。名古屋はバンドで行けることが少ないので、ぜひ来てもらいたいですね」

――今年は「JOIN ALIVE」や「SUMMER SONIC」など、夏フェスにも初参戦しました。かなり刺激も受けたのではないですか。
「最初は、芝生の小さなステージと聞いていたので安心していたんですけど(笑)。出てみたらステージも大きいし、お客さんもたくさんいてビックリしました。初めて見るだろう人も多かったと思いますし、私も楽しかったですね」

――プライベートオフィスを設立してからは、活動も多岐にわたっていますよね。
「自分のライブ以外でも、いろいろな活動をしているんですよ。ライブも、それこそ子供が集まる場所だったり、お祭りみたいなところでも演奏したり。あとはラジオ局の企画に合わせて曲を作ったりもしてますね。メジャーレーベルに所属していた頃は、音源を制作してライブする、それだけだったりしましたけど、今は身軽にできる感じはありますね」

――そういう身軽さは、音源にも空気感として表れている気がします。
「息苦しい音楽よりは、お腹が空いてくるような音楽をやりたいですよね(笑)。今、自分がどういう風に歌いたいのか、というのはもちろんですが、聴いていて気持ちがいいものを作りたい、とはいつも思っていますね」




(10月24日更新)


Check

Release


「願いがかわるまでに」

2205円
MY BEST! RECORDS
MYRD-53

LIVE

「風流銀河girl 2」

11月2日(土) 18:00
名古屋クラブクアトロ
スタンディング-5000円
(整理番号付・別途ドリンク代必要)
名古屋クラブクアトロ
[TEL]052-264-8211
クリエイティブマン プロダクション
[TEL]03-3499-6669

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