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nobodyknows+ DJ MITSU インタビュー
「それぞれの思いやイズムが一つの歌となって表現される
 これこそがnobodyknows+なんじゃないかな、と」 (1/2)

ちびまるお、Crystal Boy、ヤス一番?、ノリ・ダ・ファンキーシビレサスの4人のMC、そしてDJ MITSUからなるヒップホップユニット、nobodyknows+。大ヒットを記録しNHK紅白歌合戦出演を果たしてから現在まで、一貫して名古屋在住で活動する彼らだが、ここ数年はかつてないスタンスでライブと制作活動を続けている。約4年ぶりにリリースされたアルバム「nobodyknows+ is dead?」は、まさにそんな日々を凝縮したアルバム。本作、そしてここ数年のnobodyknows+について、ユニットの頭脳とも言えるDJ MITSUに話を聞いた。

「音楽っていったいなんだろう?ってのがどんどん大きくなって

――今作は、ここ数年の集大成的アルバムですね。
「レーベルを離れてからの自分たちのペースとしては、年に3、4曲作るのがちょうど良かったりしたんですよ。メジャー契約前のインディース時代もそのペースでしたから。そして4シーズン連続で中日ドラゴンズのチアチーム(チア・ドラゴンズ)に提供した曲も、中部地方限定、ドラゴンズショップにしか売ってなかったんで、それらを絡めつつ、この数年の活動でキーとなった曲をまとめた感じですね。またライブの本数はここ数年も結構こなしているので、今後ライブに来てくれる人のためのアイテムでもありますね」

――近年のnobodyknows+の活動がそのまま詰まった作品ですので、ここ数年のお話を聞きたいと思います。レーベルを離れてからは、メンバーそれぞれが仕事をしつつ制作やライブ活動を行っています。こうしたキャリアのイメージは、以前から抱いていたんでしょうか。
「全然考えてなくて。ただ1stアルバムを出す前あたりから、名古屋で自分たちがやっているものとなんか違うな、という話はよくしてたんです。で、色んな流れの中で1stアルバムはとにかく『売ること』に特化してやっていこうという思いがあって、それはそれで全然悪くなかったんだけど、結果が出たその後ぐらいからけっこう考えるようになっちゃったんです。で、とにかく辞めたくて、メンバーにはもちろん、会う度にレーベルの人に懇願してましたね(笑)。要はその……音楽を売るってどういうことなんだろうなと考えすぎちゃったんですね。例えば…最近あるアーティストと話したんですけど、結構知名度のある歌手の方がいて、ただその人は歌だけじゃ食えないってことでバイトしてるんですよね。で、自分の歌とその現実のギャップに悩みながらも、彼はそういった部分をライブで言えないっていうんですね。つまりファンの前で『明日もバイトしなきゃいけない』とか言えないっていうんですよ。まぁ、いちいち言う必要もないし(笑)、それはとてもわかるんだけど、幻想みたいなものを与え続けるのもいいんだけど、日々の現実を伝え続けていくこともひとつのカタチなんじゃないかな、と。どう思っているかをちゃんと伝えること、特にヒップホップに関しては、なおそうあってほしいな、という想いがあったので。でも実際売れてみたりすると、どうしてもよく見せよう、よく見せようっていう思いが知らず知らずのうちに出てきて(笑)。何ていうのかな…つまり、すぐに『いいこと』を言おうとする、お前そんなこと思ってないだろうってことを歌おうとする(笑)。お前これ違うじゃん、こんなこと思ってないだろうと。そうするとなんか違うな、となってくる」

――それは2枚目のアルバムからという感じですか。
「2枚目からですね。だからあのアルバムは、かなり負のオーラが渦巻いてますね(笑)。1stアルバムが色んなチャートで1位になって70万枚近く売れて。事務所も無いような、レコード会社中から一番売れないと思われていたアーティストが、一番売れちゃったわけだから、色々とひっくり返っちゃったんですね。で、急に『お金かけるから』とか言われるんだけど、これまでがそうだったように、お金かけたら売れるものでもないってのもわかってたし…と、そんな感じの話がずっと続いて、僕はもうとにかく辞めたかった(笑)。で、色々な人と話せば話すほど、音楽って一体何なんだろう?ってのがどんどん大きくなってきて。でも、そういうことがありつつ、辞めるっていうのを撤回させたのが、僕らをソニーに引っ張ってきてくれた人の言葉だったんですけど、『70万人の心を撃ちぬいただけの責任は取るべきだ。売れました、ハイ辞めます、では誰も納得しない。』と言われたんです。なるほど、と。この言葉はどんな偉い人のお食事接待より響きましたね(笑)。どうやってやるかなんて全くわからないけど、それはちゃんとやらなきゃいけないなと思って。そんな事を毎晩のように皆と語りながら、結果より精神的な方向に向かったのが2ndアルバムなんです」

――続く3rdに関しては時間も空きましたし、ユニットを取り巻く状況や音楽シーンも変化してきた時期でしたよね。
「47都道府県ライブをやった後、すごく長い休みをとったんですよ。一年ぐらい休んだのかな。何もしたくないなと思って。あり得ないんですが(笑)。そんな中、グループではg-ton(3rdアルバムリリース前に脱退)のこともあったり、シーンではいわゆる『CD不況』のような話が色んなところで聞かれるようになって…。続けていくべきかどうかも含めて、明確な答えはわからないまま、止まっていたって仕方ないから、とにかく進んでみようと思って試行錯誤しながら作ったのが3rdアルバムでしたね」


 




(10月16日更新)


Check
nobodyknows+は今年の今池まつりにも出演。トリとして登場し、まさに老若男女を盛り上げた。
DJ MITSU

Release


al「nobodyknows+ is dead?」

2500円
$TAX RECORDS
TNK-029

LIVE

出張ネバーランド2013
~大忘年会スペシャル~

12月28日(土) 20:00
クラブダイアモンドホール
スタンディング-4500円(整理番号付・別途ドリンク代必要)
[出演]nobodyknows+
サンデーフォークプロモーション
[TEL]052-320-9100

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