ホーム > インタビュー&レポート > ソロ活動10周年を迎えるaki インタビュー

ソロ活動10周年を迎えるaki
インタビュー

愛知県出身、元Laputaのボーカリストであるakiも、今年でソロ活動10年目を迎える。ひさびさのオリジナルフルアルバム「FORCE」では、エレクトロに振り切ったサウンドを聞かせ、進化をみせつけた。
そんなakiが、4月4日(土)に地元・名古屋にてアコースティックセットとバンドセットでの1日2回公演を行う。メンバーにはお馴染み横山和俊(マニュピレーター)を筆頭に、人時(ベース・黒夢)、白田雄人(ギター)、DEATH-O(ドラム)の5人。
アルバム、続くライブについて話を聞いた。

――最新アルバム「FORCE」はだいぶエレクトロサウンドに振り切った内容ですね。最近のライブの傾向もそうですけど、今はそちらを突き詰めていきたいという心境なのでしょうか?
「そもそも音楽に興味を持ち始めた高校生の頃から、ハードな音を好みつつも、ユーロやテクノっていういわゆるディスコサウンドも好きだったんですよ。それからバンドサウンドを追求し続け、(前のバンドで)メジャーデビューもし、技術の進化もあり。デジタルとバンドの融合は、前のバンドのときからもいろいろ挑戦してきてるんですよ。ソロでも1枚目のアルバムもギター以外は全部打ち込みですし。そこから良いサポートメンバーにも恵まれたこともあって、バンドサウンドの要素を前面に出してきたと思うんですよね。それでそろそろ一度振り切ったエレクトロサウンドっていうものを自分なりにやってみたいなと思って取り組んだのが、今回のアルバムなんです。なので、ギタリストにもいわゆるバンドにおけるギター録りではなく、素材をくださいみたいな発注でフレーズをもらって、それを僕がテクノの発想で切り刻んで音を構築してくっていう」
 
――作詞作曲も当然akiさんですが、そのやり方だとかなり細部にわたって最初から完成形が見えないといけないんじゃないですか?
「結構偶然の産物だったりするんです。例えばエフェクトにしても、毎回同じかかり方をするわけでもないので、そのときの偶然を探しに行く旅みたいな。シンセもひとつの音に聴こえるようで、3つ4つレイヤーを重ねてますし。エンジニアがびっくりするぐらいのトラック数ですよ(笑)。なかには、エンジニアもどうまとめたらいいかわかんない!っていうものもあって、それは僕が自分でミックスしたりして。今までのいちボーカリスト、いちコンポーザーとしての域を超えて、あらゆることに関わってやりきったアルバムになったと思います」
 
――今回はかなりの部分をakiさん自身でやってるんですね!
「前作の『DISCORD』がもろバンドで作っていて、ドラムはドラマーに、ベースはベーシストに、ギターはギタリストに委ねてたんです。今回はアンサンブルからマニュピレートまで全部自分でやりました。周りからも言ってもらえるんですが、自分でも確かなスキルアップの実感はあります」
 
――ソロの当初からマニュピレーターの横山和俊さんとは、一緒に音楽活動を続けていますが、やはり横山さんからの影響も大きかったのでしょうか?
「横山イズムはね、この10年で自然に身についた部分ではあります。だけどやっぱり盗みましたね。今回は1曲『Signal』って曲を横ちゃんが楽曲提供してくれていて、その曲に関してはアレンジも全部おまかせしました。クラブサウンドを意識した曲作りにはなっているんですけど、僕が歌うとロックの匂いはしてくるんですよね。なので心がけたのはクールさと激しさ、押し引きみたいなのは歌録りのときに意識しました。それ以外の曲に関しては今回、横ちゃんは制作にはノータッチで。僕が『これどう思う?』みたいに聞いたりはしてました。アドバイザーですよね」
 
――全編にわたるエレクトロサウンドですが、いわゆる躍らせるサウンドとは違いますよね。きちんとバンド感もあるというか。
「そうなんですよ。特にakiバンドを観たことがある人は、クラブっていうより普通にライブの絵が見えると思うんですよね。グルーヴは意識してます。打ち込みなんですけど、全部ジャストじゃないんですね。意図的に揺らしていたりとか。アレンジに関しても、バンドで演奏したらどうなるか、アコースティックならどうなるか、リミックスしたらどうなるかとか。今回は『FORCE』というアルバムバージョンというだけで、その曲自体がどんどんいろんな形に変化、進化できるようにのびしろは残してあるつもりです」
 
――とはいえ、1曲目『Smash Electro』はタイトルにもその要素が入ってますが、アルバムの最初に突きつけられる気持ちになります。
「そうですね、明らかに今までの作品とは毛色が違うんで。でも歌に関しては逆に今までで1番聞きやすいと思います。歌のレベルも結構でかいですよ。僕の作品って歌があんまり出ないんですよ。歌モノでもどうせ聞こえるからって解釈で、あんまりレベルをあげてなかったんです。でも5年くらい前からかな? 歌をあげることに抵抗がなくなって。それまでは歌が大きいと恥ずかしかったんですよ」
 
――5年前って、akiさんのキャリアから考えるとつい最近じゃないですか!
「つい最近ですよ(笑)。1st、2ndのときは、人時ちゃんからも『歌がもっと前にあってもいいんじゃないの』って言われてたりもして。前作ぐらいから、歌がちゃんと見えるように、言葉がちゃんと分かるようにって考えはじめて、今回はもう如実に前に出てますね」
 
――そう考えが変わったのは、何かきっかけがあったんですか?
「たぶんなんですけど、アコースティックミニアルバムを出したことがきっかけだと思います。あれって歌とギターだけなんですよね。そうするとギターの音下げてもしょうがないじゃないですか(笑)。あの作品を作ったことで、歌がいないと気持ち悪いぐらいの耳になっちゃったんです」
 
――サウンドに意外さはありつつ、メロディに関してはakiさん節というか、綺麗なメロディが今回も生きてますよね。
「なんだかんだサビになると、いわゆる哀愁漂うメロディというか。どうしてもそうなっちゃいましね。ラップみたいなのが格好よくきめられればいいんですけど、そんな得意なわけでもないので(笑)」
 
――今回は4年ぶり、ひさびさのフルアルバムになりますが、発売はライブ会場と通販。そして店舗ではなぜか名古屋の「fiveStars」だけという(笑)。
「4年の間に葛藤はあったんですよ。今の時代の流れとして、CDというメディアやその流通のシステムが過渡期に向かってはいるじゃないですか。作ったものを聞いて頂く手段はどういうものがいいか、模索してたところはあります」
 
――今回のような販売形式であっても求める人には手に入りますからね。それがアルバムのリリースが遅れた理由のひとつだったんですか?
「他にもいろんな理由はありますけど、理由のひとつですね。それに、ライブを中心に活動していくなか、バンドサウンドをさらに突き詰めていくのか、それとも逆にいくのが正解なのか、迷宮に迷い込んではいました。それで去年、3人編成でのデジタルアプローチでのライブを始めてみたんです。やっぱり僕のライブに来てくれるお客さんって、バンドサウンドで頭ブンブン振って楽しかったって帰っていく人も多くて、いきなりドンツクドンツク始めたら、ぶっちゃけ動員は半分くらいになりました。でもやっぱり変わらず来てくれるお客さんも多いですし、最初は手探りだったことが、だいぶ手ごたえも感じるようになって。よしこの方向でアルバムを作ろうってようやく思えるようになって」
 
――じゃあ、ボーカル、マニュピレーター、ギターっていう3人編成のライブを始めたことが大きかったんですね。
「3人編成のときは、ギターもアンプに繋いでないですからね。ギターのペダルの最初の出口はDJエフェクターなんで。そっからPAにいってるんです。だからすごくテクノ、エレクトロな音作りですよね。だけどすごく機械に制御されてるようにみえますが、途中でインプロをいれたり、即興での音遊びがすごく楽しくて。今はお客さんと一緒に楽しみ方を見つけていってるところだと思います」
 
――今後もこの方向を突き詰めていくんですか?
「これを始める前にバンドセットとアコースティックセットをやってたので、ステージでアプローチする方法がひとつ増えたっていう感覚ですね」
 
――並行して他の形も続けていくんですね。
「もちろんです。そしてそんなライブが4月4日(土)に名古屋で。1日2回公演ですね。アコースティックセットと5人編成で。今回は、前の3人編成にベースとドラムも入ります。ギターもちゃんとアンプを鳴らしますよ(笑)。『FORCE』ってアルバムのお披露目はすでに2月に3人編成でやったので、今度はバンドサウンドでアプローチしたらどうなるだろうってことで。あと、名古屋はそんなにいけないので、どうせならいろんな楽しみ方をしてもらいたいなってことでアコースティックセットを」
 
――アコースティックセットはどういう形態で行うんですか?
「“LIVE at aki's BAR”として、僕がバーのマスターで、メンバーもユニフォームを着てお客さんをもてなすという形で2007年から続けてきてるんです。今回で20回を迎えることになりまして、記念ということで座席だけじゃなくてテーブルも出します。普通はワンドリンクのところ、ワンプチケーキ、ワンドリンクみたいな(笑)」
 
――ティーパーティーですか!?(笑)
「そうそう。もちろんお酒を飲んで頂いてもいいんですけど、ちっちゃいケーキで20回を祝って頂きたいなと。それに5人編成のアコースティックっていうのも、実はかなりひさしぶりなんです」
 
――ベースとドラムは誰が?
「ベースは人時ちゃんです。ドラムはDEATH-Oくん」
 
――じゃあ気心の知れたメンバーですね。
「夜はその5人で、『FORCE』をバンドアプローチで。バンドは賑やかにいきたいんで、3人編成のときにちょっと行きづらくなってしまった人もぜひ来てほしいですね。頭振っちゃえばいいじゃない(笑)」
 



(3月18日更新)


Check

Release


album「FORCE」

3456円
KNCP-0013

LIVE

LIVE at aki's BAR VOL.20

4月4日(土) 15:30
JAMMIN’
全自由席-3000円(整理番号付・別途ドリンク代必要)
メンバー:人時(b)/白田雄人(g)/デスヲ(ds)/横山和俊(key)
JAMMIN’[TEL]052(265)7601
Pコード:259-554

チケット情報はこちら


5 FORCE NAGOYA

4月4日(土) 18:30
JAMMIN’
前売・スタンディング-5000円(整理番号付・別途ドリンク代必要)
メンバー:人時(b)/白田雄人(g)/デスヲ(ds)/横山和俊(key)
※学生席あり。但し、ぴあでの取扱いなし。詳細は公式HPまで。
JAMMIN’[TEL]052(265)7601
Pコード:259-794

チケット情報はこちら