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シュリスペイロフ インタビュー
「最近、やっと自分たちの音楽ができてきている気がします」

1999年札幌にて結成されたスリーピースバンド、シュリスペイロフ。2013年には山中さわお(the pillows)が主宰するDELICIOUS LABELに移籍し、活動拠点も東京へ。そして2015年5月には、約4年振りとなるフルアルバム「その周辺」もリリースした。ボーカル・ギターの宮本英一に、アルバムと近年の活動について話を聞いた。

——レーベル移籍、活動の拠点を東京に移してと昨年は大きな変化がありましたが、バンド的にも節目感はありましたか?

「確かに昨年のミニアルバム『turtle』の時は、再スタートという感じがありましたね。今回はそこから続いている感じがありますし、やりたいこともそこから続いています」

 

——DELICIOUS LABELへは、どんな経緯で入ることになったのでしょうか?

「さわおさんに直に言いに行ったんですけど、それからわりとポンポン決まっていった感じでした。それこそ言いに行った日に、さわおさんが『いいよ』と言ってくれたので。僕らのことを信用してくれている感じもあったし、好いてくれているのもわかりました。レコーディングに入ってみると、本当に自由にやらしてくれましたし」

 

——シュリスペイロフのようなバンドは、アイデアを自由に出せる土壌は大事そうですね。

「でも実際に、そんなにレコード業界のことをわかってないというか、意識していなくて(笑)。ただ世の中的にCDも売れなくなってきて、どれぐらいの人に届いているかとか、実感を感じにくくなっているじゃないですか。それもあって、CDを出して売れてやろうみたいなものよりも、もうちょっと大事なものがあったんですよね」

 

——なるほど。

「さわおさんのところに入ってみて気付いたんですけど、ミュージシャンではない人と曲を作っていくこととの違いはありますよね。悩んでいる時に『俺はこうしたよ』という話になったり。そういう人のジャッジは自信になりますしね。僕が悩んでいる時とか、『今のままで十分良いんじゃない?』というジャッジをしてくれることのほうが多くて」

 

——それもあってか、曲の振り幅は今までよりも広い印象ですね。

「例えば『憂鬱に踊る』っていう曲があるんですけど、最初は曲になるのかな?という状態だったんですけど、みんなで笑いながらやっていたら、わりとカタチになっていって。ちょっと今までと違うテイストの曲ができたので面白かった。『その周辺』ももともと宅録で作っていたものだったし、昔は曲にまでならなかったものとか、そういうのをスタジオに持っていくのも新しかったですね」

 

——少しひねったポップセンス、メロディセンスもより際立ちましたね。

「昔から、けっこうメロディが付けづらい曲も努力するタイプで(笑)。これに付けれるのかな?というものに、無理やり付けていくのがわりと得意だったんですよ。自分のメロディを信用しているというか。僕はJ-POPも、マニアックなものも好きなので、簡単に言うとJ-POPのキラキラ感、ちょっとした恥ずかしさみたいなものを、自分なりに削っていくようなやり方ですね。楽曲のフックがあって、かつ歌っている自分も気持ちいい、それは無意識な部分であると思います。わりとキャッチーさが出てくるのは、そこかもしれないです」

 

——シュリスペイロフならではのサウンドが、見えてきている感じはあるんですか?

「最近やっと、自分たちの音楽ができてきている気がします。オリジナリティみたいなことの捉え方が昔とちょっと変わってきていて。ストイックに曲を詰めて、凝って、新しいモノを探そうとしていたんですけど、今は自分が思い浮かんだメロディや歌詞をそのまま曲にするだけっていうか。最近は思ったものがすぐ曲にできるようになってきて、その自然な感じ、ちゃんと僕から出てきたものでできる曲が多くなってきて。音楽理論的なことを勉強しようと思った時期もあったんですけど、そういう捏ねていく新しさじゃなくて、自分から自然と出てきたもの、自分の個性を曲に落としこむことのほうが、オリジナリティみたいなものが出やすいと思いますね。気分的にも精神的にも、そのほうが楽しいですしね」

 

——まさにthe pillowsがやってきたことでもありますね。

「さわおさんからの影響は、音楽的なところよりもそういう考え方的なところが大きいですね。実は僕は、さわおさんと会ってからピロウズってどういうバンドなんだろうと聴き始めた感じで。だから最初は聴いてないってことを、なかなか言い出せずにいたぐらいでした(笑)」




(6月29日更新)


Check

Release


album「その周辺」

2500円(税込)
DELICIOUS LABEL
BUMP-045

LIVE DATA

『そちらの周辺ツアー』

▼7月3日(金) 19:00
アポロベイス
[共演]山中さわお/Homecomings
スタンディング-2700円(別途ドリンク代必要)
ジェイルハウス[TEL]052(936)6041

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