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DOBERMAN INFINITY インタビュー
「日本でヒップホップをもっと大きいものにしていきたい」

EXILEや三代目 J Soul Brothersが所属するLDHのヒップホップ・ユニットDOBERMAN INFINITY。もともとDOBERMAN INC として活動していたKUBO-C、GS、P-CHOの3MCに、ラッパーや俳優などマルチに活躍するSWAYと「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 4」ファイナリストのKAZUKIが新メンバーとして加入。それをきっかけにグループ名を変え、ボーカリストを擁するヒップホップ・グループとして新たな出発を遂げた。
そして彼らの第一章の集大成である1stフル・アルバム「THE LINE」をリリース。収録曲にはシングルとして発表した「JUMP AROUND ∞」も収録された。この曲はアメリカのラップグループであるハウス・オブ・ペインが、1992年にリリースして世界中で大ヒットしたナンバーのオフィシャルカバーだ。DOBERMAN INFINITYのメンバー全員に、作品の内容はもちろんのこと、これまでとこれからの活動について話してもらった。

「KAZUKIは歳が一回り違うけど、良い意味で考え方が老けてます(笑)」

――去年SWAYさんとKAZUKIさんという新メンバーが加入し、新しいグループとして生まれ変わったのがDOBERMAN INFINITYです。そこに至るまでの経緯を教えていただけますか?
GS「もともとDOBERMAN INCというグループで活動していましたが、メンバーが脱退したんです。グループに残ったKUBO-CとP-CHOと僕は、まだまだ音楽で挑戦したい気持ちがありました。それこそHIROさん(2013年までEXILEのリーダーを務め、現在はプロデュース業に専念)に相談もさせていただいて。その中でヒップホップグループだったDOBERMAN INCにボーカルを入れるアイディアが浮上したんです。当時『VOCAL BATTLE AUDITION4』が開催されていて、その会場でボーカリストとして才能のあるKAZUKIと出会いました。『KAZUKIなら化学反応が起きる』と直感したので加入を決めました。そして劇団EXILEなど、俳優としても活躍するラッパーのSWAYも加入したんです。彼とは普段から仲が良かったので人間性も知っていますし、彼のマルチな才能に惚れ込んでいたんです。だから二人が加入したら、もっともっと面白いヒップホップができると思ったんです」

――新メンバーとは10歳以上離れているメンバーもいますが、違う世代のメンバーと一緒に音楽活動をするのはどうですか?
GS「KAZUKIとは一回り違うメンバーもいるんですけど、彼は考え方がすごく老けてるんですよ(笑)。だから歳上の感覚に合わせるというより、自然に波長が合うのですぐ馴染みましたね。それに加えて、臆することなくグループに入ってきてくれるので、年下というよりかわいい弟的な感覚です。それに『VOCAL BATTLE AUDITION』では歌謡曲を歌う参加者が多かった中で、KAZUKIはR&Bが大好きだという気持ちが滲み出ていたんですよ。それは僕たちの音楽性を理解する上でも、とても大事なことでした。DOBERMAN INFINITYの音楽を口で説明しなくても、KAZUKIが聴いてきた音楽とリンクしていますから」

――では新しいDOBERMAN INFINITYの完成形を目指せるメンバーが揃ったんですね。
KUBO-C「INC時代では考えられなかったフレッシュな意見が飛び交うようになったので、グループとしてのビジョンがとても広がったのは確かです」
GS「INCはラップ専門だったのに対して、KAZUKIというボーカリストが加入したのは大きいですね。さらにSWAYはラップに加えて、俳優やデザインもできるので、よりクリエイティブな活動ができる布陣になりました」
P-CHO「ボーカルが入ったことでパンチ力はとても上がったと思います」

「自分たちの力で日本のヒップホップを変えたいんです」

――ヒップホップグループの中にボーカリストとして入ることは、プレッシャーであったとも思います。KAZUKIさんは、この1年を振り返ってみてどうですか?
KAZUKI「初めは喜びや興奮ばかりでしたけど、段々不安とプレッシャーにまみれていきました。ただ僕にとってはライブやレコーディングひとつにしても、全てが初めての経験なのでがむしゃらに一生懸命やるしかないんです。だから私生活の意識もすごく変わって、とにかく音楽のことだけを考えるようになりました。ヒップホップグループの中でボーカリストの立ち位置を確立するのは並大抵のことじゃないですからね。もちろんまだまだな部分だらけですけど、今は周りの方にも支えられて、歌に自信をもって活動することができています。自分ひとりだけで音楽をしていたら気づけなかったことも学べているので、これからもっと成長してDOBERMAN INFINITYを大きくしていきたいです」

――SWAYさんは、加入した時の心境はどうでしたか?
SWAY「もともとINC時代から仲良くさせてもらっていたので、メンバーが脱退した時にも『そのポジションに入りたいです』と伝えたこともありました。自分にとって音楽をすることは、自分がアーティストとして大きくなることより、日本でヒップホップをもっと大きいものにしたいからです。だからEXILEや三代目 J Soul Brothersといった日本の音楽シーンを動かしている人たちと同じ事務所(LDH)に所属できたことで、その夢は僕たちの努力次第で叶うものでもあるんじゃないかと思うんです。そうやって自分たちの力で日本のヒップホップを変えていきたいんです。まだメンバーとして加入する前に、LDHの皆さんと焼き肉を食べによく行っていて。その時の口癖が『ヒップホップでヤバいことしましょうよ』だったので、今はそれを形にしていくことが第一目の標です」

「日本語詞でのリメイクこそ、自分たちがカバーする意味」

――そしてDOBERMAN INFINITYとして記念すべき1stアルバム「THE LINE」のリリースおめでとうございます。まさに新章を告げる多彩な楽曲が揃っていますが、10月にはアルバムにも収録されている「JUMP AROUND ∞」をシングルとして発売しました。世界を代表するラップグループであるハウス・オブ・ペインの代表曲を大胆にオフィシャルカバーしていますね。
GS「『ヒップホップ史に残る大名曲を、日本人グループの僕たちがオフィシャルカバーできたらすごくない?』という馬鹿げた一言からスタートしたプロジェクトだったんです(笑)。今回のリリースにいたるまで、本当にたくさんの人の了承をもらわなければいけなくて…。そうした困難の連続であったからこそリリースできたのは奇跡であって、オフィシャルカバーできたことは名誉でしかないです」
P-CHO「実はDOBERMAN INFINITYを立ち上げる時に『JUMP AROUND』のアイディアはあったんです。僕たちは新しい形のヒップホップグループを目指しているので、本場のUSヒップホップの楽曲をカバーしたら面白いと思ったんですよね」
KUBO-C「やっぱり日本でオフィシャルカバーまでするアーティストはあまりいないですからね。実際問題、本当に手続きが大変なんですよ(苦笑)。でも、だからこそ絶対に形にしたかったんです」

――英語詞を日本語詞にするという大胆な挑戦をしていますが、やはり日本語詞でのカバーにこだわっていたんですか?
KUBO-C「日本語詞でのリメイクこそ、DOBERMAN INFINITYがカバーするテーマと意味でした。なので曲の良い部分は残しつつ、日本語に訳して分かりにくい部分は自分たちの言葉に置き換えました。もちろん原曲へのリスペクトをもって日本語で表現することが、何より大切なことでしたね」
SWAY「逆に英語でカバーしていたら寒かったかもしれないですね。それはただのカラオケになってしまいますし、タイトルの語尾に『∞』はつかなかったと思います。タイトルを変えて自分たちのエッセンスを入れたからこそ、最高の形でリリースすることができました。だから新メンバーが加入した時のグループ名にDOBERMANは残して、後ろにINFINITYをつけた意味を、活動していく中で除々に分かってきてもらえたのかなと。自分たち次第で可能性は無限に広がるんですよね」

――DOBERMAN INFINITYの楽曲はダンスミュージックやロックテイスト、またラブソングもあるので、幅広い楽曲が揃っているのも強みですよね。
SWAY「“これが俺たちのヒップホップだ!”というメインの曲があると、その分色々と遊べるんです。そうした核があることで5人だからこそできる音楽性に繋がっていて、王道から異色の曲まで一つ一つに自分たちのヒップホップ・フレーバーを入れることができています。つまり色んなサウンドがあることで、自分たちのカードというか武器を磨いているんです。それはライブにおける目標のアリーナツアーが実現した時にも、大きな武器になると思いますね」
GS「だから音楽を作る上での縛りは全くなくて、自由なんです。自分たちが面白いと思うこと、カッコイイと思うことを純粋にやるという。その結果が幅広さにもつながっているのかなと思います」

「良い意味でルーキーイヤーに別れを告げる作品。

 2016年は、本章のど真ん中に突き進んでいきます」

――そして12月にリリースしたアルバム「THE LINE」は、SWAYさんが作品の構想を考えたそうですね。
SWAY「シングル『SAY YEAH!!』をリリースした時から、アルバムのテーマやタイトルについて考えていました。それが『THE LINE』、つまり“線”という意味だったんです。それは新しいことをはじめるスタートラインだったり、人と人をつなぐ見えない線だったりと、色んな線を表しています。僕らにとってはヒップホップ・アイコンであるチェーンの線でもあるし、DOBERMAN INFINITYの結成からの夢であるアリーナへ続く道の線でもあるんです。そうした様々な“線”の表情を、僕たちの代名詞になる作品で表現したかったんです」
KUBO-C「そうした僕たちのストーリーやメッセージ性はもちろんのこと、音楽的にも挑戦している1枚なので、自分たちで聞いていても鳥肌がたつんですよね(笑)。ヒップホップもしていて、しっかり聴かせる曲もあるので、自分たちにしかない“らしさ”が詰まっています。だから、この1枚でDOBERMAN INFINITYがどんなアーティストなのか知ってもらえると思います」
GS「良い意味でルーキーイヤーに別れを告げる作品というか。2016年はデビューして2年目なので、本章のど真ん中に突き進んでいこうと思っています。次のステップへ進むための大事な作品です。これからDOBERMAN INFINITYの夢を、もっと多くの人たちと一緒に叶えていきたいですね。その大きな一歩になりました」

 

インタビュー・文:菊池嘉人




(1月 7日更新)


Check

Release


album「THE LINE」

3000円
トイズファクトリー
TFCC-86541


single「JUMP AROUND ∞」

1200円
トイズファクトリー
TFCC-89573

LIVE

LIVE TOUR 2016 “THE LINE”

3月17日(木) 19:00
Zepp Nagoya
1Fスタンディング-6480円
2F指定席-6480円
2F立見-6480円
(別途ドリンク代必要)
サンデーフォークプロモーション[TEL]052(320)9100

Pコード:281-429

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