ホーム > インタビュー&レポート > コミックバンドとして15年 「メジャーデビューというボケ」をした四星球

コミックバンドとして15年
「メジャーデビューというボケ」をした四星球

2001年結成。“日本一泣けるコミックバンド”をキャッチフレーズに、ライブではブリーフ一丁に法被という出で立ちで登場。観客を巻き込むパフォーマンスで、会場を笑いの渦に巻き込む四星球。2017年1月、結成15年を越えたタイミングでメジャーデビューを果たした4人組だ。
笑って、ちょっぴり泣いて、聴いた人を元気にするパワーを持つ四星球のメンバー全員に、メジャーデビューを機に改めて話を聞いた。

――今年の1月に「メジャーデビューというボケ」というアルバムをリリースされましたよね。その名の通り、結成15年目にしてデビューという形になりますが、ライブをメインに活動してきたという実績から、実際はそれほどメジャーデビューを意識してはいなかったのかな、という印象もあるのですが、いかがですか?
北島康雄「その通りですね。ライブする本数が多かったので、必然的にライブのことを考えることが多くて。あまりメジャーデビューというものに頭がいってなかったというのはあります」
 
――そんな形で活動してきたなか、メジャーデビューという話があったときは率直にどう思われましたか?
北島康雄「今かぁと思いました(笑)。声をかけてくれた方がDragon Ashも担当されてる方らしくて、そこにもびっくりしましたね。そういう方が俺らに声かけるんだって(笑)。でもどっかで音楽をちゃんと仕事としてる人が声をかけてくれたっていうのは、やっぱり嬉しかったです。そういう対象として見てもらえたんだって」
 
――アルバム内のコントでビクターの横田さんという方が出てきますが、声をかけてくれた人が本当に横田さんなんですか?
まさやん「ほんまですよ、実在の人物です(笑)」
 
――コントで話してる声も実際の横田さん?
まさやん「本物ですよ。横田さんの限界をやってくれたなって(笑)。そこでチームワークが生まれましたね。そういうチームワークの作り方も僕ららしかったと思います」
 
――そういう意味でも、コント部分も聞き応えがありますね(笑)。
北島康雄「コントは1stの頃からずっと入れてるので、横田さんからもコントは絶対いれようと言って頂いて(笑)。でもここまで長尺のものが入るとは想定してなかったと思います。こっちとしては横田さんの想像を超えたものを作りたいというのもあって、そのためには横田さんを出すかと(笑)」
 
――コントは絶対いれよう、という提案もそうですけど、横田さんは四星球のことをきちんと理解して、良い関係が築けているみたいですね。
北島康雄「15年やってるっていうことはあると思います。15年も人と違うことをやってるバンドってクセがあるじゃないですか。それも加味して考えてくれたのかなって」
 
――アルバムに収録されている曲は、これまでライブで演奏している代表曲が多いですよね。メジャーデビューというタイミングで、改めて集大成的な作品にというのはあったのでしょうか?
モリス「僕、途中加入なので、インディーズの1枚目は叩いてないんですよ。定番曲だけど音源では僕が叩いてない曲とかも、今回のタイミングで録り直すことが出来てよかったなと思ってます」
 
――スタッフなど環境は変わったとは思うんですが、レコーディングするうえでの変化はありましたか?
U太「バンドの音に関してはあまり変わりはないんです。ただ歌に関しては、横田さんがここは絶対聞かせたいとかいう意見もあったりで、ボーカルはすごいクリアになったんじゃないかな。バンドの音源は最近の曲は録り直さず、ミックスだけ変えるとかなんですけど、ボーカルは全部新録です」
 
――ボーカルを録り直したということについて、いかがです?
北島康雄「すごい客観視してもらった感じはありました。自分が書いたものは、自分なりにツボがあるんですよね。でもそれはバンドのメンバーから見ても変わってくるし、さらにそこから一歩離れた立場からの意見も変わってくると思うんです。そういう立場の人から見たときに、この歌はここを大事にせねばっていうのがあるんですよね。そこを教えてもらった気がします。ただそれだけじゃなくて、僕のクセもちゃんと大事にしてくれて、ただただ綺麗な商品を作るということじゃない観点から意見を言ってくれたので、すごいやりやすかったです」
 
――四星球は、自らコミックバンドと謡ってるじゃないですか。今更ですけど、それに理由はあるんですか?
北島康雄「そう言っちゃうことによって、笑ってもらいやすくなりますよね。急に出てこられて、笑ってもいいのかなという空気の中でライブするよりも、始めから笑ってくださいってライブした方がやりやすい。ただ、それによってハードルが上がることはありますけどね」
 
――ハードルというと?
北島康雄「コミックバンドというからには面白くなくちゃいけないっていう。逆にコミックバンドって馬鹿にされて、それをひっくり返す気持ち良さもありますしね」
 
――コミックバンドで笑えるバンドという印象を持たせておいて、なかには泣ける曲があったりもしますしね。私、ライブで初めて「クラーク博士と僕」を聴いたとき、すごい感動したんです。そういうメッセージを伝える、ということについてはどう考えてらっしゃいますか?
北島康雄「『クラーク博士と僕』は19歳のときに作ったんです。その頃は、本当にそのとき思ってることをつらつら書いてたんです。吐け口じゃないですけど、誰かと共有しようという気持ちは全くなかったんです。感情を共有するっていうのが、まだ恥ずかしかった年だったとも思いますしね。分かられてたまるか、というか。そういうのが徐々に丸くなって、15年かけてちょっとずつ聞いてくれる人のことも考えていくようになっていったとは思います」
 
――音源もいいですけど、四星球はやっぱりライブですよね。発表されてるものでは、YON FESやSAKAE SP-RINGとフェスへの出演が決まってますし、名古屋にはよく来てくださってますよね。最後に、名古屋のファンの方へひとことお願いします。
U太「名古屋は恥ずかしがる街のイメージがあるんです。今でこそみんな一緒に楽しんでくれるんですけど、最初は固かったですからね。こっちとしては普通に笑ってもらえたらいいし、何やったらこっちから歩みよりますよ、と。初めてのツアーからずっと名古屋には来てるんでね。もっと一緒に面白いところに行けたらいいなと思います」
北島康雄「名古屋は美味しいものがむちゃくちゃ多いじゃないですか。でも僕ら、ライブハウスの周りぐらいしかあまり知らなくて。名古屋城とか(笑)、そういうとこも行ってみたいですね。そういうのを知れば、それをライブに昇華できるのかなとも思いますし。そういう距離の詰め方もやっていけたらと思います」
まさやん「最初の頃よく行ってたライブハウス(新栄サンセットストリップ)がもうなくなってるんですよ。だからもう戻る場所がないんです。戻る場所がないので頑張るしかないなと。あと名古屋ではCRAZY興業っていうバンドとよくライブをしていて。同じ年というのもあって、家に泊めてもらったり仲良くしてるんです。一緒にどんどん上にいけるように頑張っていきたいですね」
モリス「名古屋は俺のイメージだと、かなり独自の文化がある都市だと思うんです。トンカツに味噌をかけてみたりだとか、髪形にしても独自の流行があるじゃないですか。個性的な人が多いと思うので、僕らみたいな濃いバンドは個性派な名古屋とどっか通ずるところはあるんじゃないかと。これからもシンパシーを感じてもらって、仲良くしてもらえたらいいなと思っています」



取材・文:小坂井友美(ぴあ)



(3月31日更新)


Check

Release


album
「メジャーデビューというボケ」

【通常盤(CDのみ)】
2700円
ビクターエンタテインメント
VICL-64704

LIVE data

YON FES 2017

▼4月1日(土) 11:00
愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
サンデーフォークプロモーション[TEL]052-320-9100
ディスクガレージ[TEL]050-5533-0888
※完売


SAKAE SP-RING 2017

▼6月3日(土)・4日(日) 12:00
1DAY PASS-3700円
2DAYS PASS-5800円
2DAYS PASS タオル付-6800円
ダイアモンドホール/名古屋クラブクアトロ/他
ZIP-FM[TEL]052-972-0778
Pコード:327-166

チケット情報はこちら


LINK

【YON FES 2017】
http://yonfes.nagoya/

【SAKAE SP-RING 2017】
http://sakaespring.com/