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The Super Ball インタビュー
「殻を破って大きく飛び跳ねるために、
 今の気持ちをストレートに表現した」

8月22日(水)に2ndアルバム「Out Of Bounds」をリリースした、The Super Ball。誰もが口ずさんでしまうキャッチーなメロディーと2人の織り成すハーモニー、そして夢に対するまっすぐな想いや甘く切ない恋愛を綴った歌詞が、幅広い世代の女性を中心に深い共感を呼んでいる。都内のライブハウスや路上ライブを中心に活動してきた彼らは、満を持して2016年7月にメジャーデビューを果たした。約一年半ぶりとなる今作は、The Super Ballに対して抱かれていたイメージから飛び越えていくために、自分たちの気持ちをストレートに表現したという。そこに至る経緯や制作過程、そしてメジャーデビュー3年目を迎えた今後の目標について、佐々木陽吾(Gt./Vo.)と吉田理幹(Pf./Vo.)の二人に話を聞いた。

「自分たちがやりたいことや表現したいことって、“これじゃん!”」

――今作を作り終えた今の心境を教えてください。

吉田「Out Of Bounds」には“境界線を越える”という意味があるんですけど、その名の通り、殻を破って大きく飛び跳ねることができたと感じています。メジャーデビューして2年、結成して5年が経つんですけど、自分たちの音楽について考えることが増えてきたんです。僕たち2人は音楽のバックグラウンドや得意なジャンル、好きなものも全然違う。それなら、この違いを活かしてそれぞれが一番かっこいいと思うものを詰め込んだアルバムにできればと作り始めました」

――殻を破ろうとしたきっかけは何ですか?

佐々木「1stアルバム「スパボ! スパボ! スパボ!」は、路上ライブをしながら育てた曲たちのベスト盤として作ったんです。一枚目だったからこその達成感はすごくあったし、むちゃくちゃいいアルバムが出来たなって今でも思っています。でも次を作ろうとなった時に聴いたら、歌詞もサウンドも綺麗にまとまっちゃってるなって感じたんですよ」

吉田「自分たちの本質的なもの、例えば刺々しい感情や熱い気持ちを出し切れてなかった気がして。当時はそれを出そうとはしなかったのもあるかもしれません。だから、今までは周りから爽やかな青年というイメージで見られることが多かったのかなって。爽やかではない部分もあるのに、そう見られていることへのギャップを超えてみたいと思ったんです。自問自答して生まれた気持ちを素直にぶつけていったらいいんじゃないかと臨んだ制作でした」

佐々木「マスタリングを終えて改めて今作に収録した13曲を通して聴いた時、1stアルバムの時よりも何倍もの達成感がありました。今自分たちがやりたいことや表現したいことって、“これじゃん!”という一枚が完璧に出来上がったなと手応えを感じています」

――2人の素直な気持ちが反映されたアルバムになったんですね。

吉田「例えば歌詞に関して言えば、これまでは登場人物を表す語句として“僕”と“君”しか使ってこなかったんです。その方がThe Super Ballには合っていると思っていたんです。でもストレートにぶつけていくなら、“俺”とした方がもっと気持ちがのるよな……と今回は“俺”という語句も使っています。あとは夢に対して悩んでるような、弱い部分を出してみたりもしました。またサウンド面に関しては、2人それぞれが得意とする音楽を詰め込んだんです。陽吾さんはフォークソングや歌謡曲が得意なんですよ。それに対して自分はR&Bやダンスミュージックが好きだけど、歌詞と同じようにThe Super Ballには合わないからできないと思っていたんですよね。でも今回はそれもやってみようと挑戦しました」

――今回の制作はどうでしたか?

吉田「これまでとは全然違う作り方でしたね。「are you ready ?」や「Night Parade」という曲はトラックから先に作って、そこにメロディーをのせて、歌詞をつけていきました。そんな曲もありながら、昔に作った「消せないルール」は歌詞から書いて、メロディーをのせていきました。いろんな方法で作った曲が集まったと思います」

佐々木「デビュー前に2人だけで活動していた時には全く生まれなかったメロディーが、出てきたこともあったんです。また歌詞は作詞家の方にアドバイスをいただいたりもしたので、表現の幅も広がりました」

――アドバイスをいただいた曲は、どの曲になりますか?

佐々木「何曲かあるんですけど、特に「フタリボシ」での経験は大きかったですね。この歌詞は、ちょっと中二病感のある表現で自分たちを書きたかったんです。僕たちは年齢的に大人だけど、がむしゃらに夢を追ってる毎日を中二病っぽく表現したかった。でもなかなか難しくて、言いたいことがごちゃごちゃしてしまっていた時に、作詞家の聡子さんからアドバイスをいただいたんです」

――どのようなアドバイスをいただいたんですか?

佐々木「単語それぞれが歌詞の中で持ってる意味をもう一回、ちゃんと考えようと教えてくださいました。例えば“自転車漕いで登ってる”というフレーズは、自分たちがちょっとずつだけど登っていることを伝えるためにも、サビの最後に持ってくることで歌詞がまとまるんじゃないか、とか。言葉一つひとつが持つ力を深く考えることの大切さを学びました」

「本当に好きだと思える13曲を選んだ」

――今作は約一年半ぶりのアルバムとなりました。

吉田「1stアルバムを去年の2月にリリースしてから、新たに100曲以上作っていましたね。いつ2ndアルバムを出すということになってもいいように、常に曲を作り続けていました」

――収録することになった13曲は、どのような基準で選んだんですか?

吉田「まずは本当に好きだと思える曲であることですね。この曲を絶対にやりたいという気持ちが少しでもなかったら除外しようと決めました。あとはいくらバラードが好きだと言ってもバラードばかりを選んでいたら、バラードアルバムになってしまうので、偏りなくいろんなジャンルに挑戦できるような幅広さも意識しました。例えば“あれ、なんだ?”っていう引っかかりで自分たちの曲に興味を持ってもらえることも大事だと思ったんで、ぶっ飛んだテーマで書いてみた曲も入れてみたり。本当に好きでやりたいと思う曲の中で、いろんな音楽を届けられるように幅広く選んでいきました」

――ちなみに、2人それぞれの一押しの曲は?

佐々木「がんばれないときも。」ですね。これはサビのレンジが完璧なんですよ。The Super Ballっぽい王道のメロディーで、ハモりも含めて歌ってても聴いてても気持ちがいいんです。さらに歌詞の内容も、これからアルバムができてツアーも始まろうとしている日々の中で、“あと2時間寝たい!”という時でも、ちょっと起きて練習しようという気持ちにさせてくれる。自分を奮い立たせてくれる曲でもあるんですよね」

吉田「僕は「ヒカリグライダー」です。“飛べたらいいなじゃなくて / 飛ぶため何ができるのか”という歌詞があるんですけど、こんなにも心の奥から湧き上がってくるものをぶつけられた曲はなかったなと思っているんです。自分たちはまだまだ叶えたい夢や見たい景色がたくさんあって、そのためにどうすればいいか日々考えている。俺らの音楽をどうしたらもっと知ってもらえるかなという熱量を歌詞だけでなく、サウンドにも込めることができたと感じています」

佐々木「あと「キミ by me(※通常盤にのみ収録)」も聴いて欲しいなと思います。上京して初めて書いた曲でもあるし、初めて2人でスタジオに入った時に合わせた曲でもあるんです。編曲してくださった宮崎誠さんのアイディアから生まれた、最後に鳴るオルゴールの音を聴いた時に泣きそうになっちゃって。またこの曲は次のライブではみんなで一緒に歌う約束をしてるので、その瞬間が来るのがとても楽しみですね」

「一日でも早く、ガイシホールでライブができるアーティストになりたい」

――いよいよ9月から全国ツアーが始まります。

吉田「過去最高のツアーにしたいです。2人組だからこそ縛られずに、やりたいことをやればいいと思ってて。2人の歌で涙を流してくれるような時だけでなく、みんなが楽しめる一体感もあるような、全体を通してライブの中での波を激しいものにしたいなと思っています。ライブに来てくれる人には、いろんな感情になって欲しいですね」

佐々木「実はもうセットリストを決めているんですよ。このアルバムが出来上がったことで、セットリストに幅を持たす事が出来るようになったし、今までのツアーの中で一番多い曲数を演奏する予定です。名古屋は栄広場で路上ライブをやっていた時から応援してくれている人たちもいて、僕たちの歌を聴いている時の表情や周りのお客さんへの気遣いからみんなの優しさを感じることが多くて、とてもいい人たちに応援されているなと思っています。アポロベイスではいい景色が見れるんじゃないかなとワクワクしています」

――最後に、メジャー3年目を迎えたThe Super Ballのこれからの目標を教えていただけますか?

佐々木「一番求めてるのは結果ですね。「Out Of Bounds」を届けてライブで表現していく中で、もっと多くの人にThe Super Ballの音楽を聴いて欲しいと思います。その先にホールツアーが見えてくるような、そんな3年目にしたいです。あとはこんなにも納得できる2ndアルバムを作ることができた今の制作チームの状態もいいので、3枚目を早く作りたいなって(笑)。今回収録できなかった曲を含めて書き溜めている曲はまだまだあるので、それも考えつつ、3年目も頑張っていきたいと思います」

吉田「一日でも早く、ガイシホールでライブができるアーティストになりたいんです。そのためにも、まずはホールツアーができるようにならないといけないと思っていて。ライブをしている時間が幸せだから、一人でも多くの人にライブに来てもらいたい。たくさんの人にThe Super Ballを好きだと思ってもらえるように、3年目も自分たちにしかできない音楽を作っていきます」

インタビュー・文:笠原幸乃




(8月31日更新)


Check

Release


album「Out Of Bounds」

【通常版】
2800円(税込)
TKCA-74678
徳間ジャパン

LIVE

「ワンマンツアー2018
〜Bound Up〜」

9月17日(月・祝) 17:00
アポロベイス
スタンディング-4860円(別途ドリンク代必要)
※未就学児童は入場不可。
サンデーフォークプロモーション[TEL]052(320)9100

Pコード:120-176

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