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THE BOHEMIANS インタビュー
「ロックバンドは、絶対“今”が一番いい」

7月25日(水)に初のベストアルバム「That Is Rock And Roll ~Best Of THE BOHEMIANS~」をリリースした、THE BOHEMIANS。「Growing up version」として再レコーディングを施した、現在の所属レーベルDELICIOUS LABELへの移籍前にリリースされた楽曲を含め、ライブでの定番曲を中心とした全16曲が収録されている。今のTHE BOHEMIANSが詰まったベストアルバムについて、さらにこれからの展望を平田ぱんだ(Vo.)、ビートりょう(Gt.)に話を聞いた。

——ベストアルバムを出そうと思った経緯を教えてください。

平田ぱんだ「実はベストアルバムの話は、10周年を迎えた時にレーベルオーナー・ピロウズ山中さわお氏からあったんですよ。“物販にTHE BOHEMIANSのライブを見て、かっこいいなって思った人がすぐ手に取れるアイテムを置いたらどうだ”と提案されたんですけど、メンバー内では結成15周年のような記念の時に作れたらいいよねという話で終わったんです。でも、8枚目のアルバムを出そうかとなった時に、“THE BLUE HEARTSだったら、8枚目のアルバム『PAN』がラストアルバムで、その後にベストアルバムが出されているな”と気付いたんですよね。さらに調べてみると、THE YELLOW MONKEYやスピッツ、the pillowsも8枚目のアルバムを出した後に、ベストアルバムを出してて。じゃあ、俺らもこの8枚目のアルバムを出すというタイミングで、ベストアルバムを出そうと思ったんです」

——先輩バンドが辿った道のりの影響があったんですね。

平田ぱんだ「周年でベストを出すのはなんか違うなと思っていた中、8枚目というタイミングが噛み合ったことで物語的には綺麗かなと考えましたね。あとこれは夢での話なんですけど、ビートりょうから“今年ベストアルバムを出せ”という神からの啓示がきた。俺と考えてるタイミングが同じだなと思ったんで、じゃあ今年出しちゃおうっていう流れでした」

——今回の選曲の基準は何ですか?

平田ぱんだ「ライブを見て買ってもらうことがスタートだったんで、THE BOHEMIANSの入門編として選びました。現時点でのベスト・オブ・セットリストになってますね」

——普段のライブはどなたがセットリストを組んでいるんですか?

平田ぱんだ「俺がしています。今回の選曲も俺がしました。このベストアルバムのセットリストは、今のTHE BOHEMIANSならこういうライブをやるなという選曲をしましたね。最初の方で誰でもノレるポップでグッドメロディーな曲を置いてグッと掴み、徐々に後半は速度を上げていく。よりロックになって、最後は壮大な曲で締める。俺らは尻上がりなライブをするんで、だいたいこんな流れですね」

——再録はいかがでしたか?

平田ぱんだ「単純に他のレーベルから出した曲だから再録したというだけなんですけど、ライブで鍛え上げたままで再録しているので、俺的には魅力的なものだと思うんです。絶対ロックバンドは今が一番いいと思ってるからこそ、すごく再録をしたかった。確実に当時の音源よりも遥かに良い出来になったし、再録したものをみんなにとっての本物にしてもらいたいですね」

——当時の音源と聴き比べましたか?

平田ぱんだ「いや、してないですね(苦笑)。今の方がいいから、昔の音源を聴きたくないんですよ。当時はレコーディングも慣れてなかったし、納得いく出来ではなかった。だから、今聴いたら絶対よくないって感じるに決まってる。ようやく曲がライブで鍛え上げられて、それをそのまま録ったことで納得いく音源になったんです。今はこのアルバム以外聴きたくないし、聴かないでほしい」

ビートりょう「今回はアルバムを聴いて通してみて、ライブをやっているような気持ちで録ったこともあって、すごい納得のいく答えが出ていたので良かったと思います。長年やっている曲を録るとなると、余計な要素がなくなっていたり、アレンジ変わっていたりする。当時のままがいいと思う人もいるかもしれないけど、曲の一つひとつが完成された作品であるという感覚がなくて。あくまでも過去は過去の録音なんですよね。だからTHE BOHEMIANSにとって、同じ曲だけど今やるということの意味合いが、他のバンドとは違うと思っています。今の方が良く録れるんだったら、全然アリなんですよね」

平田ぱんだ「そう思ってしまうほど再録が楽しかった。新曲ってライブで演奏する前に音源にするじゃないですか。でも本当はライブで何回も演奏しまくって、“これだ!”という形に完成させてから録りたいんですけど、ライブで知らない曲ばかりのセットリストを組めないので仕方がない。だから、THE BOHEMIANSは2回録音するバンドになろうかなと思います。アルバムを作ってライブでいっぱい演奏してから、何年か後に録るみたいな。また再録アルバムを出したいですね」

——ライブを意識したベストアルバムなので、これから控えるツアーのセットリストが気になります。

ビートりょう「実は僕も気になっています」

平田ぱんだ「今回は地元・山形での初ワンマンライブに向けての意識が強いです。“ベストを出すこのタイミングで、地元でワンマンやらないでいつやるの?”という想いがあって決めたことなので、成功させたい。あとベストアルバムの集大成として、今までリリースしたTHE BOHEMIANSの曲は全て演奏したという状態にしたいですね。各所でセットリストを変えながら、回っていこうかなと思っています」

——それはファンにとって、すごく魅力的ですね。

平田ぱんだ「これまでに作った曲がこんなにいっぱいあると、“こんな曲あったっけ?”っていうこともあって。そういうのも聴けると思います。THE BOHEMIANSマニアだったら、“わっ!”ってなる曲ばかりを披露することになるはずです」

ビートりょう「7月に東京でツーデイズ・ワンマンライブをやった時に、2日間とも1曲も被らずに計48曲やったんです。その時ですら、“何にも覚えてない!”という曲があって大変でした(笑)」

平田ぱんだ「“こんな歌詞を書いた覚えはない。誰が書いたんだ?”って言っていたら、“俺だった!”みたいな曲もあったり」

ビートりょう「で、“意外といいな”って、改めて褒めちゃったり。新曲を覚えるようなもんだったよね。今回もそういう新曲が多くなると思うけど、再録した曲と同じように更新できたらいいなと思います」

——最後にTHE BOHEMIANSの展望を聞かせてください。

平田ぱんだ「次はあれだ!次はサードシーズンと呼びたいんだ!偶然なんですけど、今までを振り返るとTHE BOHEMIANSは4枚ごとに歴史が区切られているんですよ。だからベストを作ったここでセカンドシーズンが終わり。次がサードシーズンだから、いい意味で裏切れたらいいなと思います」

——まるでオリンピックやワールドカップのような周期ですね。

平田ぱんだ「ワールドカップバンドと書いておいてください(笑)。でもサードシーズンだという意識は持たず、振り返った時に“サードシーズンになってたな”と気付けるぐらいでいいんですよね。だから、もしかすると全然変わってないじゃんって思われるかもしれないです。さらに例えば、新たに4枚出すまでに解散しているかもしれないし、誰かメンバーが死んでいるかもしれない。……それは俺かもしれない。でも俺がいなくなって“この4人でTHE BOHEMIANSです”って言われたら、“俺がいなくてもやっていくのか”と悲しくて天国で泣きますね。でも、逆にそれで売れたりするのがサードシーズンだったりして」

ビートりょう「死んだりはしないよ、何を言ってるの(笑)。でも何があるかわからないのがいいんじゃないですか?これからよりも、今が大事だというのがTHE BOHEMIANSなんで」


インタビュー・文:笠原幸乃

 




(9月12日更新)


Check

Release


best album「That Is Rock And Roll ~Best Of THE BOHEMIANS~」

2500円(税別)
QECD-10007
DELICIOUS LABEL

LIVE

「BEST OF THE BOHEMIANS TOUR 2018」

10月18日(木) 19:00
池下CLUB UPSET
オールスタンディング-3240円
(別途ドリンク代必要)
ジェイルハウス[TEL]052(936)6041

Pコード:116-107

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