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TREASURE05X 2021 ~OFFICIAL LIVE REPORT DAY1〜
9月3日(金) 日本ガイシホール

東海エリアの夏の音楽イベント、TREASURE05Xが9月3日(金)、4日(土)、5日(日)の3日間にわたり日本ガイシホールで開催された。昨年は新型コロナ感染拡大の影響で中止、今年は2年ぶりの開催となる。その初日の模様をセットリストとともにレポート。

2年ぶりのTREASURE05Xは“はじまりの地”で開催

 

東海エリアの夏の音楽イベント、TREASURE05Xが9月3日(金)、4日(土)、5日(日)の3日間にわたり日本ガイシホールで開催された。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け中止、今年は2年ぶりの開催となる。感染対策の観点、そして何より“延期・中止”という悲しいメッセージを出さなくてもいいように実施の確率を高めるため、例年のラグーナビーチから名古屋市内の日本ガイシホールに会場を移す対応が取られた。日本ガイシホールでTREASURE05Xが開催されるのは、ASIAN KUNG-FU GENERATION、ACIDMAN、BUMP OF CHICKEN、レミオロメンが出演した、実に2004年の第1回目以来のこととなる。

 

1週間前に同愛知県内で開催された音楽イベントが全国的なニュースとなったこともあり、イベントの動向について各方面から注目を浴びることとなった今回。昨年末に同主催者が開催したMERRY ROCK PARADEに続き、感染拡大予防に関してのガイドライン遵守は当然のことながら、それ以上に細かい対策が実施された。開催決定当初よりアナウンスされていた、屋内1ステージ・全席イス有りでの指定席 (前方エリアは別途アーティストごとに事前抽選) に加え、チケット購入に際しての居住エリアの制限・不織布マスクの着用・COCOAインストールの義務化・入場時間指定・グッズ購入には2日前までの事前申込と時間指定、最低限の水分補給を除く飲食の禁止などの協力が来場者には求められた。その結果、入場待機・グッズ販売ともに、目立った行列は出来ず、来場者にとってもストレスの少ない人流コントロールが取れているようだった。その他、転換時にはディスプレイに「家に帰るまでがTREASUREです。」と帰宅時に飲食店等に寄り道しないよう注意喚起が行われたり、清掃スタッフが手すり等を転換毎に消毒。また、アルコール消毒の設置箇所が多いことやゴミ削減等の観点から、通常は設置されないであろうペーパータオルが全ての手洗いに設置されるなど、こまめな手洗い・消毒を促す措置が取られていた。

開演前には、ZiP-FMナビゲーターの白井奈津がステージに立ち、改めて来場者に向けて注意喚起。TREASUREを大きな問題なく完遂させるぞという共通認識を確認し、3日間にわたるいつもと違うTREASURE05X 2021がスタートした。

 

 

[opening act]  the shes gone
 

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全体へのアナウンスが終了し、始まるライブステージ。O.A.のthe shes goneがSEのシガー・ロス『Hoppipolla』のイントロに合わせて登場した。兼丸(Vo./Gt)がフロアに向かって立って!とジェスチャーで呼びかける。それぞれの楽器を手に取り、熊谷(サポートDr.)の前に4人が集まるとフロアからは力強い拍手が沸き起こった。1曲目『最低だなんて』を丁寧に歌い始め、いつもとは少し異なる張り詰めたような緊張感を漂わせていた会場だったが、甘く優しい歌声でしっとりと解していくようだ。「行くぞ、トレジャー!!」と高らかに叫び、ライブのスタートを告げる。時折、体を2つに折るように激しく揺らし、スタートから熱のこもった歌声を響かせた。「声は出せない分、手挙げたり手拍子で一緒に楽しんでいきましょうかー!」と続けた2曲目『嫌いになり方』。Daishi(Ba.)がフロアに向かって呼びかけるように高く腕を掲げると、オーディエンスは腕を振ったり、手を叩いたりして応えていた。兼丸が「改めまして、本日O.A.を勤めさせていただきますthe shes goneです。よろしくお願いいたします!」と挨拶をすると、割れんばかりの拍手が送られ「すっごいね、こんな規模初めて!」と興奮した様子を見せる。「色んな気持ちを抱えて今日ここに来ていると思うけど、一緒に大事にいいスタートを切れるようにこの後もルールを守って、思う存分楽しんで」と呼びかけ、「誰も傷つけることのない優しい歌を」と紹介して続けた『ラベンダー』。マサキ(Gt.)の鳴くようなギターと柔らかく切ない兼丸の声が美しく絡み合い、オーディエンスをグッと引き込ませた。最後は軽快なリズムが心地よい『想い合い』を披露し、3日間の1番手の役割をしっかりと務めあげた。


1.最低だなんて
2.嫌いになり方
3.ラベンダー
4.想いあい

PHOTO:タカギユウスケ

 

 

 

打首獄門同好会
 

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続いて登場したのは打首獄門同好会。リハーサルでは、『私を二郎に連れてって』を披露し、準備はばっちりのようだ。大澤敦史(Gt./Vo.)がマイクを手に取り、開催前日に発表のあった河本あす香(Dr./Cho)の療養の件について、当面の間は「静養ブース」にて歌のみでの参加となり、サポートドラムを迎えての体制となることを説明。この日は、バックドロップシンデレラの鬼ヶ島一徳がドラムを務めた。

続けて、本番の時間割くほどじゃないけど話したいことがあると「先週同じ愛知県で行われたイベントのニュースを見て...」と大澤が続ける。「皆のために、俺たちの大切な場所のために、トレジャーはルールを守るフェスにしていきましょう」「こういう時に”自己責任”って言葉を使う人がいるけど、今はやめた方がいいと思うよ。自己責任っていうのは、100%自分にだけリスクが返ってくると確証がある時にだけ使っていい言葉だと思うんですね。今は絶対に自分だけじゃない、自分以外の何かを巻き込んでしまうんです」「だからおさらいです。今ルールを守るということは、押し付けられた行動ではなく、俺たちが俺たちの意思で、俺たちの大切なもののために守る、そういう気持ちでいきましょう」と全員に届けるように一言一言ゆっくりと話し終えると、フロアからは大きな拍手が送られた。

喧騒たるSEと共に、再びステージにメンバー3人に加え、風乃海(VJ.)と鬼ヶ島が登場し、ライブスタート。『新型コロナウイルスが憎い』、『足の筋肉の衰えヤバい』と今の時代を象徴する2曲を続け、映像とリンクする風刺とユーモアが絶妙な塩梅の打首節で、オーディエンスをノせていく。大澤が「色々制限された中ですが、何かできることはないだろうか?」と問いかけ、「皆さんイス席にいらっしゃるから座ることが許されているし、今の様に立つこともできますね。この動作の中で何かできることはないか、皆さんはスクワットができるのではないだろうか!!」と3曲目『筋肉マイフレンド』を投下する。ブレイクダウンに合わせて会場全体で一斉にスクワットをするユーモア溢れる光景が広がった。MCでは、平日なのに人が来るのか心配していたと話し、「どうした?この日のために休み取ったのか?」と愛おしそうに語りかけると、オーディエンスは大きな拍手で答える。すると大澤は音楽業界の人たちは働きたいと切に願っているのに、ここで気持ちにすれ違いが生まれていると話し、ならば我々の方が歩み寄ろうと4曲目『はたらきたくない』へと繋げた。junko(Ba.)は髪を振り乱したり、足を高く蹴り上げ、力強いパフォーマンスを見せる。続く5曲目は、躍動感溢れるしまじろうのMVをバックに『カンガルーはどこへ行ったのか』を披露し、言葉遊びと小気味良いリズムに合わせて河本がしまじろうのパペットを片手にステージを盛り上げた。再びMCで大澤がオーディエンスに「物は考えようだよ。コロナで楽しみ方は変わったけど、俺たちの作る”音”は何も変わってないはず。音楽という真の武器があるのに皆が満足して帰れないのであれば、コロナは関係なく俺たちの責任だ。この状況でも負けないやつしか今ステージに立てていないはずだし、だからしっかり味わって帰ってください!」語りかけ、ライブはクライマックスへ。アニメ主題歌にもなった最新曲『シュフノミチ』、ライブアンセムである『きのこたけのこ戦争』『日本の米は世界一』と3曲続け、ボルテージは最高潮のままフィニッシュし「早くみんなで声出せる日が来るといいね」とステージを後にした。

 

1.新型コロナウイルスが憎い
2.足の筋肉の衰えヤバイ
3 .筋肉マイフレンド
4 .はたらきたくない
5 .カンガルーはどこへ行ったのか
6 .シュフノミチ
7 .きのこたけのこ戦争
8  .日本の米は世界一

PHOTO:古川喜隆

 

 

 

Crossfaith
 

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開催1週間前に、Fear, and Loathing in Las Vegasの代打として急遽出演が発表されたCrossfaith。『Jägerbomb』でリハーサルを行い、念入りなチェックに始まるステージへの期待感が高まる。

SEと共にモニターには大きくカウントダウンが表示され、0のコールが終わるとフロアからは大きな拍手が送られた。物々しい空気の中、Koie(Vo.) がバンドフラッグを掲げながら登場し、「準備はできてるかトレジャー!!」と叫ぶと『Deus Ex Machina』から『Catastrophe』をたたみ掛け一気にオーディエンスのボルテージを最高点へと持っていく。Kazuki(Gt.)とTeru(Pro./Vo.)がスタンド席に向けて傾斜のついたステージ端まで走り、手を振ったり煽るようなギタープレイを見せつけた。

「We are Crossfaith!!」と挨拶し、続いてKoieが本当ならFear, and Loathing in Las Vegasのがプレイするはずだった旨を話す。そして昨日Minamiから電話で受けたという「トレジャーをよろしく頼む」との言葉と「順調に回復に向かってるから安心してほしい」というファンへの伝言を伝え、「はやく皆回復するといいね」とベガスへの気遣いを見せた。

続けて、「野球でもサッカーでも、代打で呼ばれたやつがぶっ放して、1番いいとこ見せて行くもんや。色んなことが最近あるけど、そんなの忘れて、俺たちのことだけ見て、俺たちのことだけ感じてくれ」と叫び、『Kill 'Em All』『Countdown To Hell』と強力なナンバーを轟かせ、ガイシホールを地獄の底へ叩き落とす。Koieが「おい、聞こえてるかトレジャー?!」と呼びかけ腕を高くあげると、オーディエンスも声は出さずに拳を高く上げて答える姿はTREASURE05Xの成功が共通認識としてスタージとフロアの間で共有できていることを確かに示していた。『System X』から『Xeno』を立て続けにみまい、ステージは通常時と変わらない熱量を帯びたままフィニッシュ。

ウォールオブデスやサークルモッシュが出来なくても、Crossfaith持ち前のヘヴィなサウンドと大きく映し出される数々の怪物の姿や目まぐるしくフロアを走るレーザーによって明らかにいつも通り、いやそれ以上の恐ろしい空間を作り上げた圧巻のパフォーマンスであった。

 

1.Deus Ex Machina
2.Catastrophe
3.Monolith
4.Kill 'Em All
5.Countdown To Hell
6.System X
7.Xeno

PHOTO:郡元菜摘

 

 

 

Saucy Dog
 

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続いて登場したSaucy Dogは、リハーサルから『結』、『マザーロード』、『ナイトクロージング』と大盤振る舞いだ。ライブ本編は、バンドを象徴するナンバーとも言える『煙』でスタートし、エモーショナルな歌詞を力強く歌う石原慎也(Gt./Vo.)の声に、せとゆいか(Dr./Cho.)のコーラスが美しく絡み合う。今の季節にぴったりの『シーグラス』、先月末にリリースされたばかりの『シンデレラボーイ』を続け、切なく甘酸っぱいサウンドをガイシホールに響かせた。

この時代だからこそ心により響いたのは『ゴーストバスター』だ。「今ここにいるあなたに届けます」という言葉とともに演奏を始め、”周りの声に殺されないで”と、今まさに世の中が求めている言葉を力強くオーディエンスに届けた。きっと、今の状況を踏まえた上での選曲なんだろうし、その選択は間違いなかった。

さらに続く「sugar」では、「こういうご時世で、なんだか人との言い合いが増えたような気がします」と次の曲に込めた思いを語り始める石原。「しかもSNSでそうなることが多いから、どっちも引っ込みがつかなくなっちゃってることが多いな〜って。でも、ちゃんとごめんねって言えることって大事だと思う」そんな彼の言葉に続いて鳴らされた楽曲は、まるでギスギスした世の中をほぐしていくかのように優しくホール内に広がっていくのだった。

「本当だったら皆で一緒に歌って終わりたいな〜って思ってた曲、心の中で歌ってください」と話したラスト『猫の背』では、メンバーの姿やフロアの光景が手書きの歌詞と共にスクリーンに映し出された。歌詞はきれいに清書されたものではなく、書き間違えもそのまま。それが石原の心象風景をリアルに表しているようで、よりグッとくる。そして、スクリーンに映し出されるオーディエンスは皆、マスクを着用し、声を上げずにステージを見つめている。それは昨今のフェスを楽しむ姿勢としては正しいのだけれど、それと同時にやるせなくもある。この曲でオーディエンスの姿を映す演出には、〈今度会うときには皆で歌おう〉という明確なメッセージがあるのだと感じた。

SaucyDogらしい優しさに溢れたサウンドながら、力強いメッセージをよりリアリティーをもって届けたステージだった。

 

1 .煙
2 .シーグラス
3.シンデレラボーイ
4 .ゴーストバスター
5.sugar
6.猫の背

PHOTO:タカギユウスケ

 

 

 

フレデリック
 

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続くフレデリックは『リリリピート』、『逃避行』をワンコーラスずつリハーサルし、一瞬にしてダンスフロアを作り上げる。「フレデリック、はじめます」で始まるSEと共にメンバーが登場し、鳴らした1曲目は最新曲の『名悪役』。バンド史上最高速のBPMの軽快なリフといったこれまでのフレデリックらしさを残しつつ、プログレッシブな曲構成が印象的だった。そしてそこに乗る歌詞は、”嫌われ役の正義”といった、今の時代・この日にステージに立つアーティストとして覚悟を感じるようである。

「名古屋!1個だけ聞いていい?」「音楽大好きですか?」と三原健司(Gt./Vo.)がストレートな質問を投げかける。音楽好きな人はそのまま手を挙げたままでと『Wake Me Up』『シンセンス』といった、自然と体が揺れるダンスチューンをたたみ掛ける。健司は時折オーディエンスに手を振り、一人一人と目を合わせる様にして、ステージ端から端までゆっくりと歩いていく。ステージ中央に戻って再びギターを手に取り、奏でたのは『SENTIMENTAL SUMMER』だ。昔の夏を思いこがれるような切ないサウンドと歌詞は、制限の多い中での開催となったTREASURE05Xに捧げるかの様であった。「楽しいことも、寂しいことも全部ひっくるめて最高の夏にしましょう」と呼びかけ、「あと2曲、遊ぶ?遊ばない?」とフロアを煽り、『KITAKU BEATS』、『オドループ』とラストまで駆け抜けた。ラスサビを「踊れないトレジャー気に入らないよ」と歌詞を言い換え、オーディエンスの声を代弁しているかのようだった。

しつこいくらいがちょうどいいと言って、3度目の「音楽好きな人?」と問いかけた、健司。緩急をつけたセットリストとシンプルだが力強い唯一のメッセージで、今できる最大限のライブをすると宣言した通り、多くの人々の道標となるようなステージだった。

 

1.名悪役
2.Wake Me Up
3 .シンセンス
4.SENTIMENTAL SUMMER
5 .KITAKU BEATS
6 .オドループ

PHOTO:古川喜隆

 

 

 

SiM
 

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喧たましいサイレンの音が鳴り響き、堂々たる様子で登場したSiMは『Get Up,Get Up』からライブスタート。MAH(Vo.)から繰り出される力強いシャウトに合わせ、オーディエンスはヘドバンやジャンプで応える。もちろん、自身の動ける範囲を超えるような人はおらず、ヘドバンもいつもより控えめで、誰もが周りを気遣いながら久しぶりの轟音を楽しんでいるようだ。

「もしかしたら初めてSiMを観るっていう、時代遅れの馬鹿野郎がいるかもしれません。でも安心してください、今からやる曲が1番有名な曲です」と『KiLLiNG ME』を投下する。「そして曲振りはこう!死ねーーー!」と、はじめましてのオーディエンスも置いていかない配慮までばっちりである。会場のボルテージを一気に高め、続けた『SUCCUBUS』ではMAHが艶かしく歌い、SHOW-HATE(Gt./Syn.)がお立ち台に腰掛け脚を組み替える仕草を見せるなど、SiMの作るステージにオーディエンスを釘付けにしていった。

MCでは、「音楽なんて聴いたって腹が膨れるわけでもなければ、病気が治るわけでもなく、こんな時に音楽なんか、ライブなんかやってる場合じゃないだろっていう人たちもたくさんいて、その人たちの言ってることもめっちゃわかります。」「でも、ライブで爆音浴びて、拳を上げたり、頭振って飛んで汗かいてってしないと吹き飛ばせないストレスを抱えている奴がこれだけの数いるというのも事実です。俺が一人ひとりのところに降りていって”お前も大変だったな”って声掛けられるわけでもないし、顔も名前も分からなくてどこの誰かも知らないけど、確実に今日もお前のために俺はライブをしに来た」と話し、声を出す代わりに一緒に中指を立ててくれと『I Hate U』へと繋げる。さらに『Murderder』、『JACK.B』と懐かしい曲を続け、MAHの肩越しにフロアの様子が何度も映し出される演出は、グッと心に来るものがあった。

再びMCタイムとなり、「皆さん知っての通りだと思いますが、愛知県で先週行われたフェスの影響で、DED POP FESTiVALでの私の神MCがなんか変な感じでバズっちゃって、そんなつもりじゃなかったんだけどなって若干困ってるんですけど」と、話し始める。「1週間後の同じ愛知県でこれだけの規模のフェスがあるということで、トレジャーもまた全国からまた何かあるんじゃないかと変に注目を集めてしまってると思うんです」「でもそんな中、大村知事が会見で明らかにこのトレジャーを意識している受け答えのシーンがあって、ちゃんとやってる人を潰しちゃいけないと言ってくれたことを純粋に有難いな〜と思った。サンデーフォークと皆がやってきたことを認めてくれてる人がいることを誇りに思ったよ」と続け、「期待をしてくれている人たちのことを絶対に裏切っちゃいけないし、応えなきゃいけない。これから3日間ルールを、TREASUREを皆で守っていってね」と呼びかけた。

今は我慢の時、皆が我慢できるかテストのために敢えて歌いたくなる曲をやると宣言して、『Blah,Blah,Blah』を披露し、『闘おう!未来に繋げようぜ、ありがとう』と言い残し、割れんばかりの拍手の中ステージを後にした。

 

1.Get Up,Get Up
2.KiLLiNG ME
3.SUCCUBUS
4.I Hate U
5.Murderder
6.JACK.B
7.Blah,Blah,Blah

PHOTO:郡元菜摘

 

 

 

THE ORAL CIGARETTES
 

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初日のトリを務めるのはTHE ORAL CIGARETTES。舞台袖から気合い入れの声が聞こえてくる。程なくすると赤いレーザーがフロアを走り、メンバーが登場し何度も深々と頭を下げる。全員の手を貸して!と山中拓也(Vo./Gt.)が呼びかけ、お馴染みの「1本打って!」の掛け声でライブスタート。「トリは俺たちに任せてちょうだい〜!」と自信たっぷりな様子で『Shala la』『5150』と冒頭からオーラルらしいダークで踊らせるキラーチューンを連投していく。声で煽らずとも鈴木重伸(Gt.)の唸るギターリフがオーディエンスを一気に牽引する様は何度見ても圧巻の一言に尽きる。山中が、「色んな思いを抱えて来たと思う、最後まで楽しんでいけ」と呼びかけMCへ。TREASURE05Xの思い出を過去のエピソードを踏まえながら振り返り、「まだまだトレジャーと歴史作っていきたいのでよろしくお願いします」と挨拶する。

夢で終わらせるなと『Dream In Drive』で訴え、「徐々にテンポ上げてくで名古屋のロック好きなバカ、まだまだいけるだろ!」と最新曲『Red Criminal』をたたみ掛ける。

次のMCでは、意見を求められたのでと1週間前に開催された別の音楽イベントについて、「SNSで意見は言いたくないから皆の前で直接」と前置きして山中が話し始める。「正直めちゃくちゃムカつきました」「でも、音楽鳴らして皆を楽しませたいという思いはロックもヒップホップも根本にある物は全部一緒だと思うんです。だから一斉にバッシングしてこれからの未来を奪うようなダサいことはしたくないと思ってます」「争いのない音楽の世界を作っていきたいし、悪口を言って気持ち悪い気分になる前に音楽で俺は解消してあげたいなって思います。」「皆は得だと思うで。音楽とかそれ以外の趣味のない人は、人のこと叩いて楽しむんやもん、そんな風にはなりたくないよなぁ?」と語りかけ、「何に頼ったらいいか分からなくなった時は、誰でもいい、好きな音楽を聞いて、俺らとあなたたちで今日まで作り上げてきたロックシーンにしっかりしがみついて来てほしい」「俺らはいつでもあなたたちと一緒におりますから」と話した。ここ数日の様々な意見が飛び交い、意見を見ているだけでなんとも言えない気分になってたシーンの靄を取り払うようなMCに、割れんばかりの拍手が送られた。

「そういう意味もこめて。待ってんのやろ?やったるわ!」と『CATCH ME』を投下し、「こんな状況の中でも開催してくれたトレジャーありがとう!」と感謝を述べる。その後も「まだやれるよな!」と『BLACK MEMORY』『容姿端麗な嘘』とキラーチューンを響かせた。シンガロングができなくても、「お前ら今の状況をちゃんと楽しめているぞ!」と我々を幾度となく肯定してくれる姿はとても頼もしく、より感動的なステージを作り上げていく。

「音楽が分裂しそうな今だからこそ、優しさを、愛を持って生きてください」と強いメッセージを投げかけ、『LOVE』で1日目のフィナーレを飾った。

 

1.Shala La
2.5150
3.Dream In Drive
4.Red Criminal
5.CATCH ME
6.BLACK MEMORY
7.容姿端麗な嘘
8.LOVE

PHOTO:タカギユウスケ

 

 

 

同じ愛知県で”音楽イベント”が全国的なニュースとなり、参加するかどうか悩んだり、行く行かないで家族や周囲の人と意見が分かれた観客も少なくないだろう。その中で迎えた1日目だったが、徹底した感染対策の対応の様子や各アーティストが訴えるメッセージ、さらにはそれを誰一人として逸脱しようとする人のいない一体感のあるシーンを目の当たりにし、まだ感染拡大の収束が見えない状況が続くが希望を持って生きる道標を手に帰路へついたのではないだろうか。

 

TEXT:あがたゆり

 

 

 

 

STAFF
photographer:古川喜隆/郡元菜摘/タカギユウスケ
writer:青木美穂/あがたゆり

director:阿部慎一郎(ぴあ)

Special Thanks: all perfomer and 
TREASURE05X staff




(9月14日更新)


Check

TREASURE05X 2021

9/3(金)9/4(土)9/5(日)
日本ガイシホール

【DAY1】
打首獄門同好会
THE ORAL CIGARETTES
Crossfaith
Saucy Dog
SiM
フレデリック
[Opening Act]the shes gone

【DAY2】
[Alexandros]
クリープハイプ
coldrain
SHISHAMO
SIX LOUNGE
SUPER BEAVER
[Opening Act]サウナガール ※トレチャン2021優勝バンド

【DAY3】
ハルカミライ
BIGMAMA
04 Limited Sazabys
BLUE ENCOUNT
MAN WITH A MISSION
ROTTENGRAFFTY
[Opening Act]
w.o.d.

●DAY2 LIVE REPORT●
http://chubu.pia.co.jp/interview/music/2021-09/treasure05x-2021-official-live-report-day2.html

●DAY3 LIVE REPORT●
http://chubu.pia.co.jp/interview/music/2021-09/treasure05x-2021-official-live-report-day3.html