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ジャパンラグビートップリーグが開幕!
「トヨタ自動車ヴェルブリッツ」新キャプテン
安藤泰洋選手インタビュー

2015年に日本中を歓喜の渦に巻き込んだラグビーワールドカップ後、2年目となる「ジャパンラグビートップリーグ」がまもなく開幕する。昨シーズンは総入場者数が49万人を超え、これまでの最多入場者数39万人を大幅に更新。ますますの人気が期待されるラグビートップリーグ。
今季注目してほしい選手が、トヨタ自動車ヴェルブリッツの新キャプテン、安藤泰洋選手だ。昨年のトップリーグで6トライを記録し最多トライゲッターを受賞。その後、自身初の日本代表に選出され、スーパーラグビーに参戦する「サンウルブズ」にも追加招集されたほど絶好調な選手だ。それに加え、ラグビー人気の立役者・五郎丸歩選手にも引けを取らないルックスと爽やかな笑顔で女性ファンからも大人気。
そんな実力、人気供に兼ね備えた安藤選手にインタビューを実施。トップリーグのこと、日本代表のこと、プライベートのことまで話を聞いた。

――トップリーグがまもなく開幕します。調子はいかがですか?
安藤「僕自身のコンディションはだいぶ良いです。スーパーラグビーでずっと試合を続けていたので試合慣れはできていると思います。チームとしては、戦術がまだ落としきれていない部分がありますね。怪我人が少なくてチーム自体はいい状況なんですけど、あともうちょっとのところですね」

――昨シーズン終了後、日本代表の活動やスーパーラグビーでとても多忙でしたね。お休みはとれましたか?
安藤「休みはとれてないですが、肉体的なところでは全然大丈夫です。シーズン終盤になってきてどう響くかは僕自身もわからないです。でも、今年はキャプテンという役職があるので、そこで充分モチベーションは高く維持できると思います」

――キャプテンに指名されて、どんな気持ちですか?
安藤「自分が頑張ってきたことが認められたのかなという感じです。でも、実際やる事自体はそんなに変わらなくて、普通にプレーするだけですね。周りが僕のことを立ててくれるので。特に気負いもないですし、キャプテンだからこうしなきゃいけないとか、そういう考えはないです」

――その若さでキャプテンをすることに対して、気負いはなかったんですね。
安藤「僕28ですよ!全然若くないです(笑)」

――でも、自分より年上の方もたくさんいらっしゃいますよね!?
安藤「チームの中では中堅くらいですね。先輩に対する気負いは全然ないです。後輩よりも先輩のほうが長く一緒にやってきていて、話したり絡む時間が多いので。グラウンドでもグラウンド外でも、上下関係はきちんとしつつ仲良くできていると思います」

――なるほど。目指すキャプテン像はありますか?
安藤「言葉よりプレーで引っ張っていきたいという想いはあります。そこで信頼を勝ち取らないと、何を言っても響かないと思うので」

――そういう意味では、昨シーズンは最多トライゲッターを受賞する大活躍をされましたね。
安藤「シーズントータル10トライで、リーグは6トライをとっているのですが、そのうちの4トライくらいがモールでのトライだったので、あまり誇れるものではないんですけど(笑)。トライに繋がるプレーが自分の持ち味として出しているところなので、6トライという数字よりもトライに絡む局面にいるというのが僕的には価値が大きいです」

――そのトップリーグでの活躍が評価され、今年は自身初の日本代表にも選出されました。
安藤「年代別代表にも選ばれたことがなかったので、初めてのジャパンでした。サッカーとか野球の代表戦で君が代を歌っているのを観ても『高ぶってんだろうなぁ』くらいしか心境を察することができなかったのですが、実際に自分がそこに立つとだいぶこみ上げるものがありましたね。キャプテンをさせてもらう年に、こういうジャパンの経験ができて良かったなぁと思います。主に意識面の話ですが、キャプテンをやる上で貴重な経験でした」

――代表やサンウルブズに参加してみて、いかがでしたか。海外の大きな選手相手にタックルをするのは恐くないですか?
安藤「もちろん、恐いですよ。スーパーラグビーで経験した南アフリカ人やオーストラリア人が本当に凄く強かったです。でも、その強さを体感できたので、チームに帰ってきたときに『充分いけるなぁ』という印象でしたね。タックルに行くときの気持ちだけは全然余裕になりました」

――普段の練習は大体どれくらいおこなっているんですか?
安藤「外での練習は長くて1時間半ですね。2部練のときもあります」

――夏の2部練習は過酷ですね。
安藤「全然大変じゃないですよ、慣れですね。逆に仕事のほうが大変です(笑)。普段は仕事とラグビーのハーフ&ハーフの生活をしているので」

――どういう仕事をされているのですか?
安藤「基本的にみんなデスクワークですね」


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――突然ですが、安藤選手はどんな性格ですか?
安藤「僕、人見知りなんです。慣れると煙たがられるくらいしゃべるんですけど、慣れないと一切しゃべれないです。今回サンウルブズで半年くらいずっとチームを離れていたので久しぶりにチームに戻ってきたときに、1年目の選手たちと話しができなくて。まだ、全然しゃべれていないですね(笑)。でも、先輩から行かないと後輩もしゃべれないと思うので、はい」

――それに、今年はキャプテンですしね(笑)。
安藤「そうなんですよねぇ。気を使わないとなぁとは思います」

――ラグビーをはじめたキッカケは?
安藤「小学校1年生のとき、6年生にお兄さんがいてラグビースクールのキャプテンをやってたんです。そのスクールに入ったのがキッカケです。僕、秋田県の男鹿市ってところの出身なんですけど、そこが凄いラグビーが盛んで。地域の友達がみんなやってたので、僕も始めたという感じです。今はもうだいぶ規模が小さくなったみたいなんですけど、そういう環境で育ちました」

――ずっとラグビーをやられてきた安藤選手が思う、ラグビーの魅力は?
安藤「各ポディションの特色がしっかりあるので、それぞれの能力にあったポディションを見つければ、ある意味誰でもできるスポーツですね。例えばサッカーだと足が速くないといけないけど、ラグビーだったら身長が高くて走るのが遅くても、太っていても、それに適したポジションがあるので、そこが魅力ですね。正直ルールは難しいですが、会場に観に来てもらうと、ぶつかり合う音が聞こえたりするので迫力を感じてもらえると思います。あと、試合中とノーサイド(試合終了)のときの選手の顔が全然違うので、そういうところはラグビーを知らない人でも見てもらえると面白いんじゃないかなぁ。ノーサイドのときの選手は凄く優しい顔をしているので」

――身体をぶつける競技なのに、よく試合中喧嘩にならないですね。
安藤「いや、喧嘩しますよ!しょっちゅう取っ組み合いの喧嘩です。だけど、試合が終わったらジョークのように話せますね。試合が終わった瞬間に『さっきの痛かったよぉ~』とか、そんなかんじになっちゃうから(笑)。よく言う、“ノーサイドの精神”っていうやつですかね」

――そこがラグビーの良いところですね!最後に今シーズンの目標と、ファンの方にメッセージをお願いします。
安藤「今シーズンの目標はトップ3に入ること。そして、最終的に優勝を目指すというのは毎年変わらないです。一戦一戦成長していけるゲームをしたいと思います。観ている人も、やってる僕らも満足できて感動できる試合を目指します。ぜひ会場で応援してください」


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終始笑顔で取材を受けてくれた、安藤選手。この表情が試合ではどんな厳しい顔に変化するのか。安藤選手自身も話していた“ノーサイドの精神”にも注目して、ラグビー観戦をしてみては。
 

取材・文:海野窓佳
撮影:鬼頭大介(oni-photo)




(8月12日更新)


Check
●安藤泰洋(あんどう・たいよう) 1987年生まれ。秋田県男鹿市出身。トヨタ自動車ヴェルブリッツのキャプテン。ポジションは、フランカー。4月30日に行われた2016年アジアラグビーチャンピオンシップ韓国戦で日本代表デビューを飾った。

TICKET DATA

ラグビートップリーグ

▼8月27日(土) 16:30
< Honda HEAT vs 宗像サニックスブルース>
<トヨタ自動車ヴェルブリッツ vs 豊田自動織機シャトルズ>

▼9月17日(土) 19:00
<トヨタ自動車ヴェルブリッツ vs 神戸製鋼コベルコスティーラーズ>

パロマ瑞穂ラグビー場
中央席自由-2500円 中央席自由小中高-1200円 自由席一般-1800円 自由席小中高-500円 自由席ペア-3000円(2名分) ※小中高チケットをご購入の高校生は試合当日要生徒証。
関西ラグビーフットボール協会[TEL]06(6376)0456
Pコード:597-632

【トップリーグ公式HP】
http://www.top-league.jp/

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