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経験を積んだ若き指導者二人が古巣に帰還
「三遠ネオフェニックス」をチャンピオンシップに導く!
藤田弘輝HC×河内修斗AHCインタビュー

B.LEAGUE「三遠ネオフェニックス」の前身、「浜松・東三河フェニックス」で共にプレーをした二人が、B.LEAGUE初年度の今シーズン、指導者として古巣に戻ってきた。30歳という若さでチームを束ねる藤田HC(ヘッドコーチ)と、31歳の河内AHC(アソシエイトヘッドコーチ)。試合時のビシッと決めたスーツ姿がカッコイイと女性ファンの間でひそかに話題になっている二人だ。普段はなかなか聞くことのない、現役時代の話やチームのことについて話を聞いてきた。

――HC(ヘッドコーチ)はチームを指揮する監督のような役割ですが、AHC(アソシエイトヘッドコーチ)はどのような役割なのですか?
河内AHC「あまり聞き慣れないかもしれませんが、簡単に言うとHC(ヘッドコーチ)のサポート役です。このチームにはコーチングスタッフが自分の他にも3人いて、そこのまとめをする役割と、ヘッドコーチに一番近い位置でサポートするという役割を担っています。B.LEAGUEでもいくつかのチームは取り入れていると思いますが、このチームでは初めてだと思います」

――なるほど。だからSNSでもお二人一緒の写真が多く見られるのですね。注目度の高さを感じます。イケメンコンビという声も・・・。
河内AHC「試合日はもちろんですが、平日でも昼食は毎日一緒ですし、練習後にご飯に行くこともありますから。基本的に常に一緒ですね」
藤田HC「注目していただけるのは嬉しいですが、主役は選手たちです。僕たちはあくまで裏方なので」

――試合中にお二人の動きがシンクロしているとのツイートも発見しました。
河内AHC「あ~!あったよね(笑)」
藤田HC「なんかこう、喜んでいるとき?(立ち上がって手を上げるポーズをする藤田HC)」
河内AHC「それは、自分が悪いです。試合中、本当はヘッドコーチしか立っちゃいけないんですけど、つい立っちゃうんですよね」
藤田HC「修斗さん(河内AHC)は試合になると人が変わるので(笑)。とはいえ僕も指示を出すエリアが決められていて、出ちゃいけない線があるのですが・・・」
河内AHC「彼、大抵2歩出てます(笑)」
藤田HC「いつも注意されちゃうんですよ。修斗さんも、立ち上がって注意を受けているし・・・。2人とも気をつけないとなぁと思います」
河内AHC「シンクロしている理由は、きっと嬉しいプレーやダメなプレーが二人とも同じ認識なので、同じジェスチャーになってしまうんでしょうね。それだけ、コーチ陣は意思統一ができているということですよね」
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写真提供:三遠ネオフェニックス

――バスケットボールはいつからはじめて、キッカケは何ですか?
藤田HC「活発だったので、とにかくスポーツがやりたくて。小学校3年生、9歳のときにミニバスのチームに入りました」
河内AHC「自分は、父親と姉がバスケットをしていたので、その影響が大きいですね。小学4年生の時にバスケをはじめたのですが、同じチームに藤田がいて・・・」

――同じチームということは、小学生の頃から一緒にバスケットをしていたのですか?
藤田HC「そうなんです。ミニバスのチームが一緒だったんですよ。余談ですが、僕が小学校3年生の時の6年生に修斗さん(河内AHC)のお姉さんがいて。全国大会に行くくらい強いチームだったのですが、修斗さんのお姉さんは主力メンバーでしたね。しかもすごくキレイな人で憧れの先輩でした。その先輩の弟が入ってくると聞いた時は期待しちゃいましたね(笑)」
河内AHC「自分はサッカーもやっていたので、バスケはほとんど行っていないんですけどね(笑)」

――バスケットボールをやりながら、サッカーもしていたのですね。
河内AHC「いえ、どちらかというと、サッカーをしながらバスケットもしていたというかんじです(笑)。週3でサッカー、月1でバスケットくらいの割合でした」
藤田HC「それなのに、バッシュだけはカッコイイんですよ(笑)。エアジョーダンを履いていて」
河内AHC「バッシュだけはいっちょまえでしたね(笑)」
藤田HC「それが羨ましくてしょうがなかったですね」
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――選手としては浜松・東三河フェニックス(三遠ネオフェニックスの前身)で一緒にプレーをされていたのですよね。当時のお互いのプレーはどのように見ていましたか?
河内AHC「藤田HCは3ポイントシュートが凄く上手な選手でした。PG(ポイントガード)とSG(シューティングガード)ができるシューターです」
藤田HC「シュートは得意だったので、自信がありました。誰よりも入ると思っていました」
河内AHC「実際、誰よりも入っていたと思います」
藤田HC「修斗さんは、身体能力がめっちゃ高くて瞬発力があって短距離が速い。それに、手足が長くてバスケット向きの体系なんです。ドライブもめっちゃ速かったです」
河内AHC「3ポイントシューターではないしパスも特別上手くないけど、走ることに関しては中学からずっと取り組んできたことなので、そこで生きていこうというつもりで選手時代はプレーをしていましたね」

――お二人が指導者として今季から古巣に戻ってきた「三遠ネオフェニックス」とはどんなチームですか?
藤田HC「“全員バスケ”をモットーにしています。僕たちが現役時代にプレーをしていた時から、全員でバスケットをするというのがスタイルとして浸透していました。そういうスタイルが今も残っているというのは、少なからず今のチームにプラスになっていると思っています。ディフェンスのポディショニングだったり、相手のオフェンスに対しての反応だったり、細かいところまで5人が連動してやるというのを目標にしてやっています」
河内AHC「あとは、今季からヘッドコーチが変わったので、一年目の新しいチーム作りというのを心掛けてやっています。そういう意味ではまだ完成されたチームとは言えないですが、一歩一歩階段を上っています。選手もコーチ陣もヘッドコーチのやりたいことをしっかり理解してやっているので、いいステップでここまできていると思います」

――B.LEAGUEの公式の情報によると、鈴木達也選手がアシストランキングで上位に入っていますね。
河内AHC「彼自身はそこまでランキングを意識していないと思いますよ。B.LEAGUEの前身であるbjリーグでは、2年連続アシスト王になっている選手でもありますので。ただ、ランキングに入ることはとても素晴らしいことだと思います」
藤田HC「そうですね。特にランキングを気にしてやっていないと思います。彼はアシスト王という称号よりも、チームの勝利を考えてくれる選手です」
河内AHC「今調子がいい選手は、11月に加入したジョシュ・チルドレス。最近チームに馴染んできたかんじがするよね。NBAでバリバリやっていた選手なので、彼のプレーをぜひ生で見てしてほしいです」
藤田HC「あとはリーグ序盤に怪我をしてなかなか波に乗れなかったキャプテンの岡田(慎吾)が最近コンディションも良いです」

――先ほどまだチームを作っている最中だというお話でしたが、現在中地区2位でチャンピオンシップ(プレーオフ)圏内にいます。この結果はどのように感じていますか?
藤田HC「まだ満足はしていません。正直、もっと勝ちたいです。自分たちのバスケットに自信を持っているので、もっとできると思っています。今よりもさらに一歩上を目指していきたいです」

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――現在30歳の藤田HCは、B1最年少HCですよね。気負いはないですか?
藤田HC「チームに僕より年齢が上の選手もいますが、気負いはないです。接し方は変えていますが、気は全く遣わないです。他のチームのヘッドコーチに対しても同様です。戦いの場なのでオンオフは切り替えてやっています。試合中はファイトしたいです」

――残りの試合に向けて豊富を。
藤田HC「一つ一つステップアップしていくことです。今はチャンピオンシップ(プレーオフ)を見ていて、その先の優勝を目指しています。バスケットの質もStep by stepでいいチームを作っていきたいです。その結果、ファンの方にもっと愛される、見ていて楽しくなるプレーが増えていけばと思います」
河内AHC「B.LEAGUE初年度、チャンピオンシップ(プレーオフ)で勝ち抜けるチームを作っています。前回の愛知ダービーの時のように、初めてバスケットボールを見た方が『もう一度観たい』と思ってくれるような試合をすることが大切だと思います。選手、チーム、ブースター・ファンがひとつになって戦っていけたらと思います」

取材・文:海野窓佳
撮影:鬼頭大介




(3月28日更新)


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(左)藤田弘輝(ふじた・ひろき)

1986年4月16日生まれ。埼玉県出身。

(右)河内修斗(かわち・しゅうと)

1985年8月5日生まれ。埼玉県出身。

三遠ネオフェニックス ホームゲーム

▼4月1日(土) 18:00、2日(日) 14:00
〈vs新潟アルビレックスBB〉
▼4月15日(土) 18:00、16日(日) 14:00
〈vs横浜ビー・コルセアーズ〉
▼5月6日(土) 18:00、7日(日) 14:00
〈vs富山グラウジーズ〉
豊橋市総合体育館

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