ホーム > インタビュー&レポート > 舞台なのに2時間真っ暗やみ!! 演劇の概念を覆す脅威の舞台「暗闇演劇」。 大川興業主宰・大川総裁がその魅力を語る!

舞台なのに2時間真っ暗やみ!!
演劇の概念を覆す脅威の舞台「暗闇演劇」。
大川興業主宰・大川総裁がその魅力を語る!

江頭2:50、阿蘇山大噴火など個性的な人物が所属している「大川興業」。所属メンバーと同じく尖った表現を行い続けている彼らが、レギュラーで開催しているシリーズ、その名も「暗闇演劇」。一風変わったその舞台について、大川興業の創始者である大川豊、通称・総裁に話を聞いた。

――観て、鑑賞するものである演劇なのに、文字通り“暗闇”の中に役者も観客もいるという「暗闇演劇」シリーズも今回で第7弾目となります。総裁が思う「暗闇演劇」の魅力とは?
「舞台と客席の境界はないんだということなど、毎回何かしらの発見があって、つい続けてしまっています。我々は芸人集団なので、明るいところではよくやっているので、ここでは“暗闇”ということにチャレンジしています。観る側も、実はこんなにも周りを気にしながら観ていたんだなということがわかると思うんです。笑うにしても意外と気を使っているなとか。暗闇なのに目を開けてたり、自分の一番良いスタイルで観てもらってますね」
 
――暗闇ならではの演技というのはあるのでしょうか?観客からは何をしているか見えないので、演技として動作はしなくて支障はないですよね。
「でもやっぱり動作はしているんです。『オイっ』って肩を掴む動作は、やっぱりそういう動作をしています。それはその動作をしているときの声だからです。そうじゃないとお客さんに伝わらないんですよね。ただ、明るいところよりも少し動作も声も速いですね。野球中継のテレビとラジオの違いを想像してもらえると分かりやすいかと思うのですけど、ラジオは情報量をいっぱい入れるために口調が早いんですよね。テレビはなるべく映像を観せるから、アナウンサーや解説者はあまり喋らない」
 
――今回のタイトルは「イヤホン」となっています。これはどんな内容になるのでしょうか?
「お客さん全員に片方の耳にだけイヤホンをしてもらいます。舞台ではちゃんと役者が生音で演技をしています。そこにイヤホンから声や音楽が聞こえてくるんです。歌舞伎などの音声ガイドを想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。ただそれはあくまでもガイドですよね。イヤホンから聞こえるものが、もっと芝居のメインにあります。もちろんイヤホンからの音も、全部生で演じます」
 
――“暗闇”という条件に、“イヤホン”という新たな条件が加わるんですね。
「劇場がテロリストに占拠されるという物語なんです。イヤホンからは交渉人の声が聞こえてくる。イヤホンを通じて人質との会話が聞こえてくるので、お客さん自身も人質の感覚になってもらえるのではないかと思います」
 
――“イヤホン”から聞こえるのは外の音なんですね。
「そうです。声だけなのに、交渉人の部屋は明るい場所にあると感じてしまうんですよね。夢もそうですよね。目を瞑って寝てるのに、夢には明るさや色がありますよね。そういう感覚でしょうか」
 
――感覚をシャットダウンすることで、他の感覚が鋭敏になるというか、不思議な体験になりそうですね。そもそもなぜ“イヤホン”を使おうと思ったのですか?
「最近、電車でイヤホンつけてスマホ観てる人をよく見るのですが、降りる駅を間違えたり、ドアに衝突する人もいたんですよ。それくらいイヤホンは結界を作るパワーがあるのだと感じたんです。ウォークマンの時代はそこまでじゃなかったと思うのですけどね・・・スマホになってからだとは思います。スマホ見ながらイヤホンを付けると、どこにいてもそこがリビングになったり、漫画喫茶になったり、映画館になるってことだと思うのです。イヤホンでそんな空間が作ることが出来るのだと感じて、『暗闇演劇』ならではのことをやってみたいと思ったんです」
 
――興味はつきませんが、体感してみないと本当のところは分からないそうですね。
「そうです!2時間真っ暗です。まずは体感してみてください」




取材・文:小坂井友美(ぴあ)



(9月17日更新)


Check

Stage data

大川興業第42回本公演
暗闇演劇【イヤホン】

▼9月27日(木)・28日(金) (木)19:00 (金)13:30/18:30
愛知県芸術劇場 小ホール
全席自由-3800円(整理番号付)
出演・演出・作:大川豊
出演:寺田体育の日/鉄板■魔太郎/Jonny/牛越秀人/秀真/小椋あずき
パシリッツ[TEL]090-1096-6361